アルファのサポートはどのように「きめ細かい」のかを紹介
アルファ日暮里駅前 施設長の花輪です。
本日は月に一度のカウンセリングが行われ利用者さんが多数参加されました。我々、就労移行支援事業所のスタッフは利用者さん一人ひとりと向き合い、きめ細かなサポートをさせていただいております。この「きめ細かな」という言葉を使うと「どんなところが?」と思うかもしれません。就労移行支援事業所のお仕事に限らず「仕事」という広い枠組みで考えると、その仕事の質の良さとはどのような事を指すのでしょうか。
余裕をもった仕事=質の良い仕事
私が就労移行支援のスタッフになる前、前職の仕事でこんなことがありました。まだ作業に慣れていない若い新入社員が必死になって仕事をしていた時のことです。あまりにも集中しすぎていて先輩社員が声をかけても全く反応しません。そしてたまりかねた先輩社員から「もっと周りをよくみろ!」と叱られたのです。その新入社員はそう言われて突然立ち上がり、首をキョロキョロ振って辺りを見回し始めたのです。つまり先輩社員が言いたかったのは「もっと余裕をもって仕事をしなさい」と言ったのであって、言葉通りに「辺りを見渡せ」と言ったのではありません。これはこの新入社員が成長してからは笑い話になった事例ですが、自分の行動にゆとりがなければ「他の事に気を配る」ということは出来ません。心にゆとりがあれば、思考にも行動にも余裕が持て、もう一つ上の良質な仕事が出来るのです。
では今回のテーマである「遊び心」とは何でしょうか
以前に友人たちと大人数でキャンプに行った時の事です。その中には小学生の子供も10人ほどいたのですが、食材や飲み物の買い出しにスーパーに寄った際、僕は子供たちの飲むジュース類を担当していたので大きなペットボトルを数本カートに入れていました。その時に友人からこう言われたのです。「同じ飲み物でも楽しみがあった方がいいんじゃない?」と・・・。友人は大きなペットボトルではなく小さな缶ジュースを大量にカートに入れたのです。何をするんだろう?と思っていると、キャンプ場に着いてから大きなトレーに氷水を沢山入れて、先ほどの缶ジュースをそこに入れたのです。そして子供たちに「ほら、みんな好きなの選びな!」と言ったのです。子供たちは嬉しそうにその中から好きなジュースを選んでいました。友人は子供たちに「選ぶ楽しさ」を味わってもらおうとしたのです。
奥ゆかしい遊び心
「遊び心」とは決して「羽目を外す」や「悪ふざけ」をすることではなく、そこには「奥ゆかしさ」が無ければならないのだと思いました。一般的には「上品な」という意味で用いられる言葉ですが、「細やかな心配りが見えて慕わしい(したわしい)」という意味もあるようです。
どのような仕事にも言えることですが、就労移行支援のスタッフとして利用者さん一人ひとりと向き合う時に、「細やかな心配りが見えて慕わしい」支援をしたいと思います。そのためには常に余裕をもって仕事に向き合い、工夫を凝らした「上質な遊び心」を加えたいと考えます。
施設長 花輪