アルファでしか教わることの出来ない実務作業の基本
施設長の花輪です。アルファ日暮里駅前では日々、利用者の皆さんが様々な訓練に励んでいらっしゃいます。障害者雇用求人の中で「事務補助」というものがあり、その作業内容の一つに「シュレッダー業務」というものがあります。今や職場ではシュレッダーは欠かせない設備です。事務補助の業務に就職や実習を希望されている利用者さんがいる場合、就労移行支援事業所で訓練できる事といえば、「一度に何枚も紙を入れると詰まってしまうよ」とか「ホッチキスの針は外してからシュレッダーに紙を入れましょう」といったところでしょうか?
アルファ日暮里駅前の訓練はここが違います
私、施設長の花輪は20年以上航空機整備やハンドリングの業務に従事し、組織マネージャーとして安全・品質統括管理者を務めていました。大小様々な事故事例の分析を行い、特にヒューマンエラーを中心としたリスクマネジメントの研究を行っていました。また、そのような観点から人材育成を行ってきた経験を活かし、アルファ日暮里駅前では小さな機械の操作ひとつとっても他では教わることの出来ない「リスクマネジメント」を教える事ができます。
無意識こそ危険
多くの会社では、シュレッダーは低めの位置に置いてあることが多いでしょう。と言うことはシュレッダーを使用する際は前傾姿勢になりやすいということです。その際にどのような危険があるかというと・・・
①男性社員のネクタイ
②女性社員の髪の毛
③ネックストラップ
④スカーフ
⑤手袋
といったものが誤って吸い込まれてしまう危険があります。「まさか」と思うかもしれませんが、コピー用紙4~5枚を同時に裁断できるパワーを持った機械ならば、上に挙げた5つは安全装置が働かず、簡単に吸い込まれてしまいます。例え自分が気を付けていたとしても、紙を裁断している途中で不意に誰かに話しかけられることもあります。
仕事中は意識を集中させていても、席を立って不要な紙をシュレッダーにかけるとき、人は考え事をしたり無意識になりやすいのです。その時に危険は訪れます。「動くものは必ず他に何かの影響を与える」これは鉄則です。
「起きたら大変だけれど、スルーされてしまっていること」
もしかしたら、電化製品などの購入をした際に「使い方」のマニュアルは読んでも、最初の「注意書き」は読まずにとばしてしまっていませんか?このように小さな機械ひとつとっても、「起きたら大変だけれど、スルーされてしまっている注意事項」があります。仕事に於けるリスクマネジメント。
今日紹介したのはほんの一部ですが、花輪はここアルファ日暮里駅前では他では教わることの出来ない「仕事にまつわる知識やノウハウ」を長年の経験から様々な角度、切り口でお伝えしています。また「出来ない」と諦めていた事だって、工夫の仕方ひとつで簡単にこなせるものもあります。そんな提案もさせていただいています。
施設長 花輪