卒業生の声 就職が決まったSさんにインタビュー
Sさん
・20代 男性
・広汎性発達障害
・通所歴約2年10ヶ月
Q1 この度は就職決定、卒業おめでとうございます。今の気持ちをまずは一言で教えて下さい。
― はい。とても嬉しいです。でもこれで終わりではないと思っています。
Q2 どのようなお仕事に就かれたのですか?
― 清掃業です。具体的には大手企業の社員研修施設の清掃です。
Q3 採用までの道のりを教えてもらえますか?
― コロナウィルスの影響で思うように就職活動が進まず、訓練期間を一年延長して頂きました。その直後にハローワークの求人票を見せていただき、勤務地や条件面などがとても気に入りました。その後、3か月間のトライアル期間を経て無事に契約更新していただきました。
Q4 トライアル求人への応募でしたが、どういう雰囲気の中でその期間を過ごされましたか?
― 職場の皆さんがとても良く接してくださいましたので安心して職場の環境に慣れることが出来ました。ただ、まだ努力する点はあるので職場の皆さんのご好意に早く応えられるように頑張りたいと思っています。
Q5 就労活動を振り返って一番苦労したことは何ですか?
― 一つにというのが難しいくらい苦労したと思います。初対面の方と話すのが苦手なので面接練習はとても苦労しました。また、これは今も苦労していますが早寝早起きなど規則正しい生活を身に付けるのに苦労しています。
Q6 アルファで一番思い出に残っていることは何ですか?
― これもいくつかありますが、在宅で訓練できたことはとても新鮮でした。また、手先の器用さをさらにスキルアップするようにペーパークラフトを作りました。とても細かい作業で途中少し見失いかけたのですが、他の利用者さんがその作業を褒めて下さったのでモチベーションが上がりました。あと、一時的に落ち込んだり自暴自棄になって逃げたり感情的になってしまったりしたこともあったのですが、今ではそれも成長のための通過点でよい思い出として記憶に残っています。
Q7 アルファの訓練で役に立ったことは何ですか?
― 一番は会話力だと思っています。あとは先ほどもお話ししましたが、ペーパークラフトや自分と向き合うことで忍耐力も身に付いたと思います。
Q8 一年後の自分はどうなっていると思いますか?
― 正直想像ができないのですが、立派に働いていることを祈ります。
Q9 アルファの利用者さんへメッセージをお願いします。
― 僕が就職出来たのです。皆さんなら絶対に就職できると思います。絶対あきらめずに頑張って欲しいと思っています。
Q10 アルファのスタッフへメッセージをお願いします。
― 今思い返すと本当にお世話になったと思います。特に岡本さんや鈴木さんのサポートは就職に結びついた大きなポイントだと思います。また、他のスタッフの皆さんにも温かく見守っていただいたことも含め、本当に感謝しています。
Q11 これからの意気込みを教えて下さい。
― 先のことを考えるのは苦手なので、正直どうなるか分からないとしか言えないのですが、引き続き目の前のことをしっかり一つ一つ頑張って取り組んで働き続けたいと思っています。また、アルファでの訓練を通じて少しずつ外に出て楽しむ趣味も見つけましたので、そういうところも楽しめる自分になりたいと思います。
Sさん快くインタビューに答えてくださりありがとうございました。何事も丁寧に一生懸命取り組まれている姿が他の利用者さんからも注目されていましたね。事業所にはいつもSさんが作成されたペーパークラフトを飾らせてもらいました。就労後も何か不安なことや困ったことがありましたらいつでもアルファを頼ってください!
施設長 花輪