就労移行支援事業所アルファ王子 サービス管理責任者の日髙です。
本日は、最近流行している「6月病」について解説させていただきます。
4月からの抱えていたストレス状態が続き、なかなかそのストレスを断ち切れない人が6月に「うつ病」になるというケースがあります。それが6月病です。5月病(適応障害)は急性疾患によるものですが、6月病(うつ病)は慢性疾患であり、慢性的にストレスを抱えることによって起こります。近年こうしたケースがよく見られるようになりました。
6月病の一歩手前である5月病の段階で適切に対処し、ストレスを解放できればいいのですが、それが出来ずに我慢してストレス状態を放置すると6月頃にストレスが爆発してしまいます。その結果、精神状態がボロボロになり、職場への復帰が困難になってしまいます。できるだけ早くストレスを解消することが大切です。
この6月病は、会社を辞めずらくなったことが理由の1つとして考えられます。ここ2~3年は売り手市場ですが、コロナの影響もあり景気が悪かったので就職や転職が大変でした。「我慢しなきゃいけない」と思っている人が多かったと考えられます。
もう1つの理由は、「所属感」「仲間意識」といった感覚が職場で得られにくい時代になったことです。こうした「所属感」「仲間意識」は精神的な健康を維持する上で重要になります。社会が過度な成果主義に変わったことで職場の人間関係も淡白(たんぱく)になり、ストレスを溜めやすくなっていることも原因だと思っています。
こうした状況に対して企業(人事)は、チームのメンバーと「仲間意識」を感じてもらえるように、仕組み作りをしてサポートしていかなくてはいけません。有効な方法としては「一緒に何かをする」機会をつくること。サークル活動だったり、運動会、昼食会、飲み会なども効果的です。重要なのは仕事とは関係のないコミュニケーションを取る機会を増やしましょう。もし、心当たりがある人はしっかり気分転換をしてください。ストレス状態が続くと、心の糸が切れてしまいますから。昔から言われていることではありますが、深呼吸や運動、昼食後の仮眠、音楽鑑賞などにはストレスを軽減させる効果がありますので、実践してみてください。
それ以外にも、仕事が辛く辞めたい、上手くコミュニケーションが取れない等、様々な悩みを抱えている方がいらっしゃると思います。そのような場合、だれに相談すれば良いか分からないですよね。いつでも、就労移行支援事業所アルファ王子にご相談いただければ専門の支援員がお答えさせて頂きますので、ご連絡をいただければと思います。
アルファ王子 サービス管理責任者 精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士 日髙 晋資