就労移行支援事業所アルファ王子 サービス管理責任者の日髙です。
本日は夏季うつの原因について解説をさせて頂きます。
こちらもお読み下さい「夏季うつの症状は? 夏バテとの違いは?」
夏季うつの原因は?
夏季うつの原因とされているのは「隠れ疲労」です。
隠れ疲労とは、季節の行事で忙しかったり、つい繰り返してしまいがちな生活習慣によったりし、心と体にストレスが溜まっている状態です。
「付き合いでお酒を飲まないといけない」
「家庭と仕事を両立させるため、睡眠時間を削るなど無理をしている」
「とにかく忙しくて休みが全く取れない」
「食事の時間や睡眠時間が不規則」
例えば3月、4月は、ビジネスシーンでは歓送迎会で飲み会が多かったり、子どものいる家庭では学校行事に振り回されたりと忙しいもの。「今は踏ん張りどき」と思って頑張っているからこそ、自分の疲れに気づいていないことも多いです。
以下のような症状が現れていたら、隠れ疲労の可能性があります。
<隠れ疲労の症状>
仕事や人間関係において神経質になりやすく、いつもより細かいことが気になる
日中にあった嫌なことを夜遅くまで考えこみ、すぐに目が覚めてしまったり、小さな物音に敏感に反応してしまったりと眠りが浅い日に日に体が重だるくなっていく気がする家事や仕事のルーティンワークがやたらと億劫で、イラッとしやすい日常的に胃がもたれている、便秘・下痢といった消化不良、肩こり、頭痛、耳鳴りなどが最近よく起こる。休みの日に楽しみだったプライベートの予定を入れても、いざ出かけるとなると出かけたくなくなる。頑張って外出しても、すぐに疲れてしまってあまり楽しめない
参考:NIKKEI STYLE 【何かだるい梅雨の隠れ疲労 放置すると「夏うつ」に】
月日を振り返って疲労の連鎖の確認を
疲労は一日にして溜まるものではなく、日々蓄積されていくことで心身に影響していきます。
夏季うつは、夏の暑さが引き金となって発症しますが、夏の暑さ“だけ”が原因で発症するわけではありません。
退社・異動・入社、卒業・入学と、大人も子どもも環境の変化が著しい3月、4月は、人付き合いが活発になったり、時間に追われた毎日を送ったりと、何かと忙しい時期です。この時期に溜め込んだ疲労をゴールデンウィークでしっかり解消できないと、心身の疲れは連休後も継続されることになります。
休み明けは、また忙しい日々に追われ、少しずつ自律神経の乱れや気力の低下が目立つようになり、ジメジメして気温のアップダウンが激しい6月になると不調を感じやすくなります。6月が過ぎ、「そのうち治る」と生活を改めないでいると、7月、8月の暑さで一気に体調を崩し、夏季うつという深刻な症状に進行していきます。
自分は大丈夫だと思っていませんか?
もし、上記に記載した隠れ疲労に少しででも当てはまっている場合はすぐに精神科・心療内科を受診してみてください。
また、就労移行支援事業所 アルファ王子でも相談は随時受け付けておりますのでいつでもご相談ください。
アルファ王子 サービス管理責任者 精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士 日髙 晋資