見た目の違和感
あなたが今、誰かと話をしています。そのお相手の髪型が「なんか変だな~」とか「ひげの剃り残しが気になるな~」って感じたとします。
でも・・・それをストレートに相手に伝えられますか?
身だしなみの違和感などは抱いたとしてもなかなか相手に指摘のしにくいものです。会社に入って同じ職場の同僚や様々な立場の方と接していく上で、行動やお仕事の中身については言い合える関係にあっても、身だしなみのような外見についてはなかなか相手には伝えにくいものがあります。
「言葉の選び方や伝え方によっては相手を傷つけてしまうかもしれない」という遠慮があり、違和感を抱いたとしても伝えにくいというの心理が働いてしまいます。「身だしなみは重要なマナーと言われる」のは、相手をそのような気持ちにさせないという配慮の心も含んでいるのです。
企業面接ではどうでしょうか?
あなたが今、企業面接を受けたとします。面接時の服装や身だしなみについて、面接官に違和感を抱かせるようなポイントがあったとします(清潔感に欠けるものがあったり、服装が乱れていたなど)。仮にこれらのポイントが理由で面接に受からなかったとしても、その理由は告げられません。ご自身がその部分に気付かないまま、また次の面接でも同じ理由で不採用となってしまう。ということになり兼ねないのです。面接は「どう見せるか」ではなく、「どう見られているか」を意識する必要があります。
でも・・・「自分を客観的に見る」って、言葉で書くと簡単なことですが、なかなか難しいことです。「自分から見た自分」ではなく、「相手にはどう見えているのか」を知って、改善する勇気が必要だからです。面接を受けた経験がある方はご存知かと思いますが、もしも面接に受からなかったとしても、「どこがダメだったか」なんて教えてくれません。自分で気づいて改善しなくてはいけないのです。もしかしたら100回面接を受けても、見た目や身だしなみの課題に気付けないかも知れません・・・
スーツのしわで持たれるイメージ
見た目の違和感・・・例えばスーツにしわがたくさんついていたとします。マイナスポイントは「しわ」だけではありません。「この人は自分の課題に気付けない人→仕事の課題にも気付けない人」「自分の課題を受け入れられない人→人からのアドバイスや指摘を受け入れない人」「身だしなみで相手を不快にしても平気な人→言動や行動で人を不快にさせる人」「スーツのしわ→私生活もだらしない人→仕事もだらしない」
スーツのしわ一つでこんなにもマイナスイメージを持たれてしまいます。
「面接って見た目だよね」って言えちゃう私
就労移行支援事業所アルファ王子では、利用者さんに自信を持って面接に臨んでもらいたいと考えます。自分一人では気付かないこと。第三者の視点で身だしなみや服装について、企業経験豊富なスタッフがアドバイスをします。ご自身の課題と向き合えるよう、そして課題を受け入れて改善し、「どう見せるか」ではなく、「相手から見た自分」を意識できるようになっていただきます。
これは、見た目や身だしなみに限らずお仕事をしていく上で、そして社会生活を送っていく上で大切なことです。アルファで訓練を重ね、「面接って見た目だよね!」って言えてしまうくらい自信を持てるように成長していただきたいと思います。
アルファ王子 施設長 花輪