ストレスサイン 憂鬱な気分を吹き飛ばす「心の休息」の取り方
日々の忙しさからか「身体を休めてもだるさが取れない」「いつも疲れがたまっている」などと感じている方も多いかと思います。ようやく涼しい季節になってきて、一気に不調を感じるようになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、こうした不調を無視せずに、回復させる方法をお伝えしようと思います。
「心の休息」が一番大切
ある程度、体を休めているのに疲れが取れないという疲れは「メンタル疲労」の可能性があります。肉体的な疲労は、適度な睡眠と身体を休めることで回復しますが、それでも「なかなか疲れが取れない」と感じる場合は実はストレスによる「心の疲労」によるところが大きいと思われます。
職場での人間関係や家庭でのストレスなど、日々私たちは、ストレスを抱え込みやすい環境にあります。こうした蓄積した「メンタル疲労」を放っておくと、慢性的な不調や病気につながる場合もありますので、注意が必要です。
血圧や体温は数値で計測するすべがありますが、ストレスの度合いを明確に測ることはできません。そのため、日常の生活の中で見られる、初期の「ストレスサイン」をご紹介したいと思います。こうした「ストレスサイン」は、自分の心が助けを求めている合図だと思ってください。
1.些細なことが気になる
家を出たあとに「カギを閉めたかな?」と玄関に戻ってしまう、布団に入った後に「明日の予定どうなっていたかな?」と起きて確かめてしまうといった、ちょっとしたことが気になるのは、ストレスサインの1つです。気持ちにゆとりがなくなってきています。
2.胃腸の調子が悪い
体と心は、必ず連動します。ビックリすると心臓がドキドキする、腹が立つと血圧が上がるなどのように、心の変化は体に直接変化をもたらします。そんな中でも、最も影響を受けやすいのが「胃腸」だと言われています。特段の疾患があるわけでもないのに胃腸の不調が続くときは、心に負担がかかっている証拠です。
3.頻繁に手を洗いたくなる
頻繁に手を洗いたくなる行動もストレスサインの1つです。もちろん、汚れたら洗いたくなるのは当たり前ですが、そうでなくても1日に何回も手を洗わずにはいられない、誰かが触ったものを汚いと感じるなどがそのサインです。このような兆候が見られたら、一旦お休みされるのをお勧めします。
有効なリフレッシュ方法とは
1.夢中になれることを見つける
憂鬱な気分を引きずりがちな方の多くは、気持ちの切り替えが苦手です。「嫌なことがあると、ずっとそのことばかり考えてしまう」「休みの日でも仕事のことを考え続けてしまう」といった傾向が強くみられます。誰しも、嫌なことや気になることがあれば、気持ちがそちらに向いてしまうことはあると思いますが、どこかでリセットする時間が必要です。そのためには、強制リセットを試みてください。方法としては、夢中になれること、無心になれることを取り入れることです。趣味や運動でもよいですし、短時間でよいので、没頭できるものを取り入れると、強制リセットに非常に効果的です
2.心が凝り固まっているときは、体からほぐす
また、嫌なことが続いて心が乱れているときは、何をやってもリラックスできないもの。そんなときは、マッサージやストレッチがお勧めです。心をほぐしてみましょうと言われても、見えないものをどうすればよいのか戸惑われる方もいるのではないかと思います。体と心は連動しているので、まず体からほぐしましょう。ゆったり体を緩めることで、心の緩みも期待できます。
そもそも心の疲れをため込まないためには
1、何事も自分だけで抱えず、人にサポートを求める
うつになりやすい人の特徴に、「人に物事を頼むことが苦手」という傾向があります。誰かに頼むくらいだったら、自分でやってしまったほうが早い、もしくは気持ちが楽、と考えて、自分で自分に負荷をかけすぎてしまうのです。手伝ってくれる人がいれば素直に甘えて手伝ってもらう、少々面倒でも人にお願いするなど、周りの協力を得るようにしましょう。
2、休む=悪ではない
「休む=悪いこと」と思っている人も少なくないようですが、そうではありません。有給休暇や半休などを使って、上手に休みを取り入れましょう。家族サービスのためだけではなく、自分のために有給を活用することも大切です。休みを取って周りの人に負担をかけてしまうようなことがあれば、休んだ後に、お礼を伝えるなど配慮があるとコミュニケーションが円滑に運ぶと思います。休みを取ったことで新たなストレスが増えないように気をつけましょう。
3、自分にとって、今最も重要なことを優先する
そのときの健康状態や家族構成、立場、職務の内容により、優先順位はつねに変化するものです。それぞれのライフステージで今の自分にとっていちばん大事なことは何なのかを自ら問いかけ、最優先事項に力を注ぎましょう。ぜひリセットする習慣をつけていただき、心の疲れをため込まないようにしていただければと思います。
これまで紹介してきたものをすぐに実践するのは難しいかと思います。もし、お一人で悩みを抱えてお困りの方がいらっしゃいましたらいつでも就労移行支援事業所アルファ王子にご相談ください。お問合せお待ちしております。
就労移行支援事業所アルファ王子 精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士 サービス管理責任者 日髙 晋資