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精神保健福祉士が解説 「モデリング」活用で理想の自分になる

「モデリング」活用で理想の自分になる

「モデリング」とは

人として大きく成長したり、立ち居振る舞いをいきなり変えたりすることって、とても大変ですが、実は脳の働きを上手に使えば、誰にでもできるのです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、周囲の大人のマネをしながら成長していきます。見ている相手の仕草や行動を脳内で真似しながら大きくなっていくのです。


ミラーニューロンとは、高等動物の脳内に備わっている神経細胞の一つで、その名のとおり、鏡を見ているかのように周囲の人の行動を見聞きしただけで、自分自身も同じ行動をとっているかのように脳が反応するのです。
自分が体験してないのに、誰かの行動を見ただけ、耳から聴いただけで、脳内で同じ動きをしているかのように再現される反応は赤ちゃんの時だけでなく、大人になってからも可能です。

この反応を上手に使って自分自身を理想の自己像に近づけていくのが可能になるのです。
心理学者のA. バンデューラは、人は、自身の体験だけでなく、他者の行動の観察、模倣(=モデリング)によっても学習すると言うことを提唱しました。

モデリングのプロセスは

① 観察対象に注意を向ける(注意)
② 対象の行動の内容を記憶する(保持)
③ 対象の行動を模倣(モデリング)してみる(運動再生)
④ 対象の行動に対するモチベーションが高まる(強化と動機付け)

のステップを進みます。

観察対象(モデル)は周囲の人だけでなく、漫画の主人公やドラマの登場人物でもOKです!


言動や考え方を観察し、真似してみる事で新しい自分に出会えることがあります。

モデリングの学習プロセスで得られる効果としては以下の5つです。

① 新しい行動のレパートリーが習得される
② すでに習得していた行動の抑制(セルフコントロール)や脱抑制が生じる
③ すでに習得していた行動が触発されて行動しやすくなる効果がある
④ 明確なモデルが無くても、環境に対して適切に反応するようになる効果がある
⑤ 能動的な行動を喚起する

モデリングを使ったトレーニングは、ソーシャルスキルトレーニング(SST)やアサーショントレーニングなどがあります。
ソーシャルスキルトレーニングではテーマについてディスカッションをしたり、ロールプレイを行います。
他者の意見を聞きながら、テーマについて適切な行動を学び、ロールプレイを繰り返すことで正しい行動を学ぶことが出来ます。

周囲の人の中で、良い行動を見つけたら、まずは記憶して「このときはこの人の真似」「別のときはあの人の真似」と続けてみましょう。そうするうちに、たくさんの理想の人、素敵な行動には「共通点」があることが見えてきます。最初は「真似なんかしても…」と思うかもしれませんが、続けていけばきっと本当になりたい自分に出会える日が来ると思います。


モデリングという学習方法でなりたい自己像に近づいていく事は時に不安が起こることもあると思います。しかしそこに生まれる不安は、チャレンジしている証拠です。「変わる」ことは大変かと思いますが、何度も失敗や挑戦を繰り返あす事が大事です。

ご自身の中で「変わりたいけど一人では…」と思っている方がいらっしゃるのであれば、就労移行支援事業所アルファ王子にお気軽にお問合せ下さい。ご連絡お待ちしております。

参考文献:アルバート・バンデューラー(Wikipedia)

就労移行支援事業所アルファ王子
精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士
サービス管理責任者

日髙 晋資


					

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