一般社団法人精神相談心理教育 就労支援センター3S
センター長の神山 包(かみやま くるみ)さんをお招きして、著書「就労支援物語」について、全13話の中から3話をピックアップさせて頂き、お話しを伺いました。
【関西の男】
生活保護申請に福祉事務所を訪れた30代男性。家なし、携帯なし、出稼ぎの寮を出て退職願いも書かず、連絡もないまま逃亡した。真面目そうな人柄。就職先を紹介して面接まで受けたが、本人から「家と連絡先がないので不採用となった」とお伝えがあった。実は借金があり、友達名義ではあるが、携帯を持っていて連絡が可能だった。そして実は…
【愛が足りない青年】
「生きるって時間の無駄使い」という。
児相で育った経歴もある20代前半の青年。
ポリテクセンター(職業能力開発促進センター)でCADの勉強をしていたが、辞めてしまった。「今までも人生の節目で逃げてきた。辞めたところで、いなくなっても誰も心配しないし、期待もされなかった」「何か事があった時に誰にも相談出来ず引きこもっている生活習慣ができてしまっているように見えた」生きる意味が彼の中では掴めていない…
【36年間の引きこもり】
80代の母親が36年間引きこもりの一人息子について相談。療育手帳を持つはずだったが、持たなかったタイプ。
親が強い責任感のもと、「働かせて生きる術を教える」のではなく、守りに入ってしまった典型的なケース。特別支援学級(昔の養護学級)だった。
手帳取得を促し、作業所へ通った。自分が「なぜ引きこもりになったのか?」を振り返る。「母親のせい」と言いながらも、「病気になられたお母様に感謝の言葉を告げる」という最後がとても切ない章。一番心に残った話。
【一般社団法人 精神相談・心理教育・就労支援センター 3S】
【YY JAPAN(ワイワイジャパン)】
アルファ王子 施設長 花輪