障害年金申請でよくある失敗例と対策
障害年金は、生活を支える大切な制度ですが、実際に申請してみると「うまく通らなかった…」という声も少なくありません。今回は、申請でよくある失敗例と、その対策についてお伝えします。

失敗例① 初診日の証明ができない

障害年金では「初診日」がとても重要です。

・どの年金制度に加入していたかを決める基準になるため、ここが不明だと申請が難しくなります。
・古い病院だとカルテが残っていないこともあります。
【対策】
・早めに最初の病院に問い合わせて受診記録を確認しておきましょう。
・証明が難しい場合は、次に受診した病院の記録など「補強資料」を用意すると良いです。

失敗例② 医師に正しく状態を伝えられない

診断書には「日常生活や就労でどの程度困っているか」が記入されます。
・「今日は調子がいいから大丈夫です」と伝えてしまうと、実際より軽く書かれてしまうことがあります。
・結果、審査で不利になることも。
【対策】
・普段の生活で困っていることをメモにまとめて持参する。
・「できるときもあるが、できない日が多い」という実情をきちんと伝える。

失敗例③ 書類の不備や不足

障害年金の申請は提出書類が多く複雑です。
・書類の一部が抜けていたり、不備があると受理されないこともあります。
・「自分で大丈夫だろう」と進めた結果、時間だけが過ぎてしまうケースも。
【対策】
・提出前に年金事務所で確認してもらう。
・不安なときは、社会保険労務士に相談する。

失敗例④ 就労状況と矛盾してしまう

障害年金は「障害の程度」で判断されますが、働き方も審査に影響します。
・診断書には「日常生活に制限がある」と書かれているのに、フルタイムで働いていると「矛盾」と見なされてしまうことがあります。
【対策】
・体調に合った働き方を心がけ、就労移行支援などでバランスを整える。
・医師にも「就労支援を利用している」「体調をみながら短時間で働いている」など現実を正しく伝える。

まとめ

障害年金の申請は、「書類さえ出せば通る」というものではありません。
・初診日の確認
・医師への伝え方
・書類の準備
・就労とのバランス
この4つが大切なポイントです。
一人で進めるのは大変ですが、年金事務所や社労士など、相談できる窓口はあります。生活と就労の両立を見据えて考えていきましょう。アルファでも、生活や就労に関するご相談を受け付けています。お気軽にご相談・見学にお越しください。

👉障害年金とは？知らないと損する“安心の仕組み”をやさしく解説

👉障害年金　申請を考えるときに「知っておくと安心できるポイント」

👉障害年金を受けながら働くメリットと注意点

👉障害年金の更新手続きのポイントを解説

👉障害年金と他の制度の違い・併用について解説