
こんにちは、Blog担当です。2025年の12月に『働き方いろいろ その7〜「ニッチな仕事」〜』という記事を公開しました。そのあといろいろ調べていたら、「歴史のなかの奇妙な仕事」(ニコラ・メラ 著/寺井杏里 訳、原書房、2025)という本を見つけました。今回はこの本からいくつか、歴史的なニッチなお仕事を紹介してみようと思います。いまではもう存在していないようなお仕事がほとんどです。
ヒル釣り師
ヒル、知ってますか?水辺にいる血を吸うグニャグニャした虫です。Blog担当は子どもの頃に田んぼで遊んでいたので、よく足をヒルに食いつかれていました。あれ、気持ち悪いんですよね…。
中世ヨーロッパでは血液を使った治療法が盛んで、「体の悪いところから血を吸い出すと健康になる」というやり方が信じられていました。そう、そこでヒルの出番です。病気を治すためにはたくさんのヒルが必要で、ヒル釣り師はヒルを捕まえて売ることで生活していました。どうやって沼・池・湖に住むヒルを捕まえるか?裸足で水の中に入って自分を餌に食いついてきたヒルを捕まえていたようです。体を張って「釣り」をしていたのがヒル釣り師です。
吸血鬼ハンター、悪魔祓い師
これもちゃんとした職業だったようです。しかも、根拠のある(と当時は信じられていた)論文や業務マニュアルがあり、「吸血鬼なのかそうではないのか」「悪魔が取り憑いたらどういう症状がでるのか」などをマニュアルに基づいて判断し、手順書通りに退治していたようです。もちろん、現代の常識から考えるとデタラメな業務マニュアルなのですが、当時は最先端だったのです。
錬金術師
ひとつの職業というよりも、いろいろな職業のひとまとめにした名前の錬金術師。現代のベンチャー企業の社長のように、「こんなすごいものが作れる(筈)」とプレゼンしてスポンサーから資金を調達して研究開発していた人たちです。これもまたベンチャー企業の社長のように、お金だけ集めて逃げてしまう人や、いくらがんばっても成果を出せずに資金を打ち切られた人の方が、成功した人よりずっと多かったようです。
エルリック兄弟のようにすごいものが錬成できれば、この職業はもっと発展していたかもしれませんね。
目覚まし屋
「朝、どうして起きられない」という人はいませんか?今はスマートフォンのアラームに起こしてもらう人が多いと思います。スマートフォンがない頃は、目覚まし時計でしたね。では目覚まし時計もない時代ではどうしていたのでしょうか?仕事に遅刻しないよう決まった時刻に起こしてくれる職業、それが「目覚まし屋」でした。起こし方はさまざま。指定された時刻にドアを(起きて来るまで)ノックする・寝室の窓ガラスを割れないように棒で叩く・吹き矢で飛ばした豆を体に当てて起こす…いろいろあったようです。この仕事、なんと1970年代までは活躍していた、という記録が残されています。
うーん、働き方いろいろ。今日挙げた職業はどれもこれも消滅してしまったお仕事ですが、今あるお仕事もいつまで続くかはわかりません。その代わり、今日、どこかでまったく新しいお仕事が生まれているのかもしれませんね。
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