「就労移行ってどんなところ?」こんな方が利用されています。
今回は就労移行支援事業所アルファ日暮里について、利用者さんのモデルケースについてお話します。「自分は通えるの?」と思っている方など参考にしてください。約3分半で読み終えられます。
モデルケース
30代男性のAさんは約10年の間幾つかの職を転々としており、いつも人間関係に悩み1~2年で退職をしてしまいました。これまでは障害を持っているということを開示せずに一般雇用で勤めていましたが、職場ではコミュニケーションが苦手だと感じ、悩んでしまうことで生活のリズムも崩れ体調不良で欠勤するという悪循環になっていました。
「何とかしなければ」という思い
しばらくの間仕事をせずに過ごしていましたが、「何とかしなければ」と思いつつ就職活動を始めようとしたものの、これまでの経験から「また長続きしないかも知れない」「仕事を始めるのが怖い」という不安があり、一歩が踏み出せずにいました。そんな折、月に一度通っているクリニックの受付にあったアルファのリーフレットを見て「就労移行支援事業所」という福祉サービスがあることを知りました。家に帰ってホームページを覗いたところ「自分一人では解決出来なかった職場での悩みや不安をサポートしてくれるかもしれない」と思い見学にいらっしゃいました。
アルファを見学して下さった皆さんの感想
見学にいらっしゃった際、落ち着いた訓練スペースでスタッフが丁寧に対応してくれ、様々な疑問や悩みを聞いてくれたこと。訓練プログラムが個人に合ったペースと内容で取り組めることを知り、就労に向けた様々な可能性を感じ、体験利用を経て入所されました。
お一人お一人に合わせた訓練プログラム
最初は週に3日間。月曜日は午前中のみ、水曜日は午後のみ、金曜日は終日と少しずつ通う事でまずは生活のリズムを整えながら様々な訓練に取り組んでいらっしゃいました。対人コミュニケーションについても自分自身を知るところから始め、感情のコントロールや対処法を学ぶほか、何度もスタッフと面談を重ねることやグループワークを通じて他の利用者さんと関わることで「苦手」と思っていた対人コミュニケーション(他人との関わり方や距離感)を身に付けていらっしゃいました。
今までとは違う就労に向けた未来
こうして、Aさん一人で抱えていた悩みや不安も、訓練を経て少しずつ解決していくことで大きな自信となったようです。また、今後ご自身の障がいを開示して働くことで、これまでご自身が職場コミュニケーションで悩んでいたことも「配慮してもらいながら働き続ける事が出来る」ことを知り、就労に向けた未来が開けたと仰っています。更に就労してからも定着支援という「長く働き続けるための」サポートがあり、職場で悩みや不安を抱えてしまってもアルファのスタッフが支えてくれることに安心してくださいました。
施設長 花輪