こんにちは、就労移行支援事業所 アルファ日暮里駅前のblog担当です。

前回までの記事では、問題を解決することよりも「自己理解」を主な目的とした思考のフレームワークをご紹介してきました。今回は視点を切り替え、「何をすべきかを決める」「最短で答えに近づく」ことを重視した、問題解決型の思考フレームワークを取り上げます。こちらは主に仕事の場面や、状況を前に進めたいときに力を発揮する道具です。感情や内面よりも、数値で表せる事実、因果関係など、外から観察できる情報に焦点を当てる点が大きな特徴です。初めてこのシリーズを読む方は、「考えを整理して行動を決めるための道具」と捉えてもらうと分かりやすいと思います。

「問題解決」に向けた思考のフレームワーク

問題解決型フレームワークの中でも、基礎としてよく使われるのが、ロジックツリー、MECE、5W1H、そして5Why(なぜなぜ分析)です。ロジックツリーは、問題を要素に分解し、原因や対処法を枝分かれさせて整理する方法です。MECEは「モレなく・ダブりなく」考えるための考え方で、情報整理や説明の土台になります。5W1Hは、いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように、という視点で状況を具体化するフレームワークです。これらはいずれも、考える範囲をはっきりさせ、思考が堂々巡りになるのを防ぐ役割を果たします。

例:5Why(なぜなぜ分析)の進め方

ここで、5Why(なぜなぜ分析)の簡単な進め方を例として紹介します。たとえば「仕事のミスが減らない」という問題があったとします。まず「なぜミスが起きたのか?」と問い、「確認が不十分だったから」と答えが出たら、次に「なぜ確認が不十分だったのか?」とさらに問います。「時間に余裕がなかった」「作業手順が曖昧だった」など、理由を掘り下げていくことで、表面的な原因ではなく、背景にある仕組みの問題が見えてきます。ここで大切なのは、人を責めるために使わないこと(そして自分を責めるためにも使わないこと!)、感情の問題に無理に当てはめないことです。5Whyは因果関係を整理する道具であり、「つらさ」や「不安」の正体を探るためのフレームワークではありません。ミスの原因は「仕組み」や「手続き」にあるのです。「あなた」や「誰か」に原因を求めないようにしてください。

問題解決型フレームワークは万能じゃない

問題解決型フレームワークは非常に強力ですが、万能ではありません。「自分は何を大切にしているのか」「なぜこの問題がこんなにつらいのか」といった問いには、あまり向いていないのが正直なところです。そうした問いには、前回までに紹介した自己理解向けのフレームワークの方が適しています。自己理解で状況や気持ちを整理したうえで、問題解決系フレームワークに切り替える、あるいは目的に応じて使い分けることが重要です。

今回ご紹介したのは、問題を整理するための「基礎的な道具」です。次回は、SWOT分析やKPI/KGI設計、仮説思考、3C・4Pといった、もう一段上の「戦略を考えるためのフレームワーク」をご紹介する予定です。フレームワークを正しく選び、現状理解や解決のための便利な道具として活用していきましょう。

 

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こんにちは、就労移行支援事業所 アルファ日暮里駅前のblog担当です。大寒(1年でいちばん寒いとされる日)は1月20日、寒さの峠ももう少しです!

前回の記事では、問題解決よりも「自己理解」を主な目的とした思考のフレームワークをいくつかご紹介しました。今回はその続きとして、自己理解のためのフレームワークをもう少しだけご紹介しつつ、「実際にはどんな場面で、どんな使い方をするのか」というイメージを持ってもらえるような内容でお届けします。

ご注意:「フレームワークは万能じゃない」

自己理解のためのフレームワークは、「使えばすぐに答えが出る魔法の杖」ではありません。むしろ、立ち止まって自分の内側を整理するための補助線のようなものです。ここでは、比較的取り組みやすいものを中心に3つ取り上げます。

心の中にあるいろいろな声を聴く

まずひとつ目は内的対話(インナーダイアログ)をご紹介します。これは、自分の中にあるさまざまな声――不安な自分、頑張ろうとする自分、慎重な自分など――を分けて捉える考え方です。「なぜこんなに迷っているのだろう」と感じたとき、頭の中でいくつもの意見が同時に出てきていることがあります。それらを否定せずに言葉にして整理することで、葛藤の正体が見えやすくなります。

思いや感情をそのまま書き出してみる

ふたつ目はエクスプレッシブ・ライティング。「モーニングページ」とか「筆記開示(ひっきかいじ)」とか呼ばれたりもします。「ジャーナリング」という名でも知られています。評価や正しさを気にせず、思いついたことをそのまま書き出す方法です。書く内容に意味があるかどうかは問いません。考えがぐるぐるしているときや、感情が言葉にならないときに、「とりあえず外に出す」ためのフレームワークだと考えると使いやすいでしょう。パソコンやスマートフォンに打ち込む(最近では音声入力もありますね)とか慣れた方法でよいのですが、「手書きする」ことを勧められることが多いようです。他人に見せるものではないので、縛りなしに書くことが秘訣ですね。

苦しい時、自分こそが自分に優しくする

三つ目はセルフコンパッション・フレームです。これは、自分を厳しく責める代わりに、「友人に声をかけるとしたら、どんな言葉をかけるだろう?」という視点を意識的に取り入れる考え方です。失敗したときや落ち込んでいるときに、少し距離をとって自分を見るためのフレームワークです。失敗したり凹んでしまった時、自分まで自分を責めてしまったら逃げ場がありません。そんな時こそ、自分を厳しく批判する代わりにありのままの自分を受け入れ、成長を促すことがたいせつですね。

では、ちょっと試してみましょう。

ここで、内的対話を使った簡単な進め方の例をご紹介します。たとえば、「新しいことに挑戦したいけれど不安で動けない」と感じている場合、「挑戦したい自分」「失敗が怖い自分」「今は現状維持したい自分」など、頭に浮かぶ声をそれぞれ書き出します。どれが正しいかを決める必要はありませんし、「こんなこと書いても解決にならないして…」とか思う必要もありません。どんどん書きましょう(読む人は自分しかいないので誰かに見せるために書くのでもないのです)。「いま自分の中には、こんな考えが同時に存在しているんだ」と整理するだけで十分です。無理に結論を出そうとしないことが、このフレームワークを使う上での大切なポイントです。
注意点はふたつ。ひとつは「自己理解のためのフレームワークには、合う・合わないがある」ということ。使うタイミングも人それぞれです。「やってみたけれど、今はしっくりこない」と感じたら、いったん手放しても構いません。焦って答えを出そうとせず、自分の状態に合わせて少しずつ試してみてください。もうひとつは、「ムリに答えを出そうとしない」こと。内的対話でいろいろ出てきたら、「あ、自分はこんなことも考えていたんだな」で止めておくのがちょうどいいくらいです。「だからxxしなきゃいけないんだ!」とか、もっといいゴールやもっといい手段を探し出す必要はありません。「ああ、そうなんだな」と思ったところでやめてみてください。くどいようですが、自分で自分にダメ出しをしてもいいことはありませんよ!


今回ご紹介できなかったフレームワークも、まだまだたくさんあります。「ほかにも取り上げて欲しいな…と思うフレームワークがあれば、X(@nn_alpha)Instagram(alphanipporiekimae)のメッセージで是非お寄せください!」
次回以降も、「考え方いろいろ」というシリーズの中で、少しずつご紹介していく予定です。

 

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あけましておめでとうございます。就労移行支援事業所 アルファ日暮里駅前のblog担当です。今年もよろしくお願いします。

「自己理解」に向けた思考のフレームワーク

前回の記事で少し前振りをしましたが、今回は『問題解決よりも「自己理解」を主な目的とした思考のフレームワーク』をいくつかご紹介しようと思います。
ここでご紹介するフレームワークにはふたつの共通点があります。ひとつめは「正解を出すことを目的としていない」こと。ふたつめは「すぐに行動を決めるためのツールではない」、ということです。
「自分を知る・理解する・言葉にする」ためのツールだと思って読んでくださいね。

思考のフレームワークいろいろ

自己理解のためのツール/フレームワークは探してみるといくらでも出てきます。今回は有名どころの5つをご紹介します。

1. ジョハリの窓

「自分が知っている自分/他人が知っている自分」を、他の人の力を借りて整理するフレームワークです。自分一人で進めるやり方ではないので、「自分がどう見られているのか」を可視化できます。

  • 自分が周囲にどう見られているか?を理解したい時にやってみると効きます。グループワークなどの演習でよく実施されています。

2. ライフラインチャート

「人生を時間軸で振り返り、出来事と感情の上下を線で描く方法で、 キャリアや人生の転機を振り返るためのフレームワークです。

  • 過去の経験が今の自分にどう影響しているかを理解したい時にやってみてください。ドイツの鉄血宰相と呼ばれたビスマルクも、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という名言を残しています。

3. バリューカード/価値観整理

「自分が大切にしている価値」を言語化し、優先順位をつけるためのフレームワークです。

  • 「価値観」は、あなたをかたちづくる背骨の様なものです。自分が何を大切にして生きているかに気づくと、選択をする時に迷いが小さくなります。

4. エニアグラム(性格類型論)

自分の思考・感情・行動の傾向を9タイプに整理するためのフレームワークです。

  • 無意識の行動パターンを理解したい時や、ストレスがかかった状況や安心している状況での自分の反応を知りたい時に有効です。あまりのめり込むと、自分で自分を縛ることになるので注意してください。「私は血液型がA型なので融通がきかないんだ…」みたいな考えになると、うれしくないですね。

5. VIA強み(キャラクターストレングス)

「強み」をご自身の特性ベースで分類し、自分の長所を言語化するフレームワークです。

  • 自己肯定感を高めたいや、「できていないこと」より「持っているもの」に目を向けて前に進みたい時に有効です。あなたの手持のカードで最強なのは、どんなカードですか?

このBlogの担当者は、「自己理解とは自分へのダメ出しのためにやるものではなく、バランスを取るためのもの」だと思っています。自分のダメなところを見つけ出すのは、自己理解の本質ではありませんし、フレームワークを使ったからといって今すぐ状況が良い方向にかわるわけでもありません。 安直に手に入る結果は求めず、今の状態に合わせてひとつずつ試してみるのがおすすめですね。
自己理解のためのツール/フレームワークは、探してみるといろいろあります(まだまだあるのです)。ここで紹介しきれなかったフレームワークを、次回でもご紹介したいと思います。
やりかたの具体例も出していきたいので、ぜひ続きをお待ちください。

 

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\ flow /利用開始までの流れ

  1. お問い合わせ

    「ホームページをみた」「たまたま通りかかった」アルファを知っていただくきっかけは様々です。

    「どのような場所なのか?」「どのような訓練をしているのか?」「そもそも就労移行支援事業所ってどんなところ?」ぜひお問い合わせください。

    「自分が利用対象に入るか分からない」「とりあえず話だけ聞きたい」という問合せも大歓迎です。

  2. 見学

    「実際にどのような場所でどんな訓練をおこなっているのか?」「雰囲気を確かめたい」など、ぜひともアルファ日暮里駅前・アルファ王子のアットホームな雰囲気をご覧になっていただきたいです。

    スタッフが親切丁寧にご案内いたします。「不安だから、家族と一緒に見たい」という方も大歓迎です。

  3. 体験利用

    事業所の見学を経て、実際に通所し訓練を体験していただいております。

    体験利用の日程はみなさん様々ですが、数日間体験をし、実際に「この事業所は自分と合うか?」確認することができます。

  4. 手続き

    サービスを利用していただくには、お住まいの市区町村へ障害福祉サービス受給者証の申請を行う必要があります。

    役所の手続きなど不安のある方は、スタッフが同行することも可能ですので心配いりません。

  5. 利用開始

    アルファを利用されるみなさんには個別のプログラムがあります。

    一人ひとり相談しながら、一緒に今後の計画を立てていきます。就労に向けてどの様な訓練が必要なのか?あなただけのオリジナル訓練計画で、無理なく出来ることから始めましょう。

    スタッフが寄り添い、サポートします。