皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
いつも面談室から笑い声が漏れてしまうサービス管理責任者の酒井です。
さて、突然ですが…
「共感疲労」という言葉を聞いたことありますか?
冒頭の「ニュースを見ていると疲れてしまう」はある利用者さんから体調報告の時に聞いた一言です。これは、「共感疲労」の一つだと言えます。
今回は、皆さんに身近な「共感疲労」について、
をお話していきたいと思います。
共感疲労とは…
共感疲労とは
「他人の苦しみや悲しみに共感しすぎることによって、自分自身の心や体が疲弊してしまう状態」のことです。
では、どのような方がなりやすいのでしょうか。
なりやすいタイプ
・共感力の高い方
感受性が強く、他人の感情を深く理解できる方はなりやすいと言えます。親身になって話を聞くことが、他人の痛みを自分ごとのように受け取ってしまうことにつながるのでしょう。
・責任感の強い方、完璧主義の方
困っている人を助けたいという気持ちが強いあまり、自分のキャパシティを超えてしまう原因となります。また、自分の役割や使命への強いこだわりが、自分より他人を優先させることになり、より負担を感じやすくなります。
・過去に辛い出来事があった方
同じような出来事にあった方に対して、深く共感することで自分の辛い出来事も掘り起こされてしまうため、負担を感じやすくなります。
・ストレスをため込みやすい方
ストレスを発散する方法がない、爆発するまで溜め込んでしまうなど、ストレスをため込みやすい方も共感疲労になりやすいといえるでしょう。
どうでしょう。
当てはまりましたか?このタイプに当てはまるからと言って、必ずしも共感疲労だというわけではありません。
なぜなら、性格+状況によって引き起こされるからです。
では、どのような状況で起こりやすいのでしょうか?
起こりやすい状況
・日常でテレビやスマホを見る機会が多い方
当てはまる方は手を挙げてください。
「はーい!」あちこちから聞こえてきますね。私もその1人です。当然SNSやニュースでは嬉しいニュースばかりではありません。苦しみや悲しみにに触れる機会が多くなるのは当然ですね。
・医療・介護・福祉の現場で働いている方
患者さんや利用者さんの苦しみや悲しみなど、様々な感情に日常的に接するため、共感疲労になる方が多いです。相談員やカウンセラーなど、人の話を聞くことをお仕事にされている方も同様です。
・身近な人の介護や介助をしている方
肉体的・精神的負担に加え、共感による疲労が生じやすくなります。家族やパートナーなど、関係が近ければ近いほど、敏感に痛みを感じ取れるため、苦しみや辛さなど受け取りやすい状況になるでしょう。
いかがでしょうか。
さて、ここまで読んで「もしかして自分も…?」と感じた方もいるのではないでしょうか。
次回の後編では、共感疲労が具体的にどんなサインとして現れるのか、そして、どうすればその疲れから抜け出せるのか、具体的な対策をお伝えしていきます。ぜひ、続けてチェックしてください!
サービス管理責任者
酒井