「何の勉強にもならない」ことなどあるか?
アルファ王子では毎月土曜日に様々なイベントを企画しています。これまでも料理企画(たこ焼き・鍋・お菓子・餃子・サンドウィッチ・生姜焼など)、散策企画、スポーツ大会(ボーリング・卓球など)、室内ゲーム大会、カラオケ大会といった様々なジャンルでイベントを企画していますが、時折博物館などの展示を見学に行くこともあります。今回は葛西にある「葛西水族園」に行きました。この様な見学のイベントは他の企画(カラオケや料理)に比べると地味であり、「みんなで盛り上がって楽しむ」というのとは少し違います。
正直に言って「大人になってから博物館?水族館?」と思うかも知れません。
社会人の勉強とは
学生の頃は当然、様々な知識を吸収して自分の可能性を磨いていくことが勉強の主流です。その中で様々な資格取得に挑戦する。若しくはより専門性を突き詰めた勉強をしていくものでしょう。では社会人となってからの勉強はどうでしょう?「もう働いているんだから勉強することはないでしょう?」と思われるかも知れません。あるいは、お仕事に関係した資格の勉強や専門知識の勉強をされる方も多い事でしょう。アルファ王子でも、利用者の皆さんは日々、様々な訓練や資格取得に励んでいらっしゃいます。でも、少し考え方を変えてみましょう。自分自身が今まで見向きもしなかった事に目を向けてみると意外にも新しい世界が広がっているものです。それがすなわち「発想」につながるのです。そして更に「これって面白いなぁ」とか「これって何でこうなってるんだろう」という思考が「感性」につながります。
「発想」
「発想」というのは同じ環境で同じことを煮詰めて考えてもなかなか浮かんでくるものではありません。お仕事に於いてはちょっとした発想力が大きな企画や提案に成りうるものです。
「感性」
「感性」というのは発見する力、洞察する力、俯瞰(広い視野で物事を見ること)する力、気遣う心、本質を見抜く力など様々な人間性のスキルをいいます。お仕事に於いてはこれを極めていくと「直感的な能力や判断力」にもなっていきます。
これらのことは資格を取って身に付けるわけでもなく、ひたすら机に向かっても磨かれるものではありません。ヒントは自分の普段の行動範囲外、思考の範囲外にあるのです。
ですから、社会人になってからの勉強は、この「自分の普段の行動範囲外、思考の範囲外」にある様々なものを見たり聞いたり、調べたりしながら雑学を勉強することです。「自分は興味ないから」とか「見ても面白くないから」というのは今までの自分の発想です。「面白くするかしないか」は自分自身なのです。そう、「何の勉強にもならない」ことなどありません。
アルファ王子のイベントにはいつも卒業生が参加してくださいます。皆さん、それぞれの職場で日々お仕事に取り組んでいらっしゃいますが、休日のアルファイベントを利用してリフレッシュしていただいています。そして、皆さんとお話ししながら一緒に見学していると「様々な感性で色々なものを見ていらっしゃるんだなぁ」と感心させられます!