あなたさえ気付いていない「あなたの個性」を見つけます
アルファ日暮里駅前 施設長の花輪です。
唐突ですが、あなたはどのような個性を持っていらっしゃるでしょうか?例えば「こんな音楽が好きだけど流行とはちょっと違う」や「みんなはつまらないと言っていた映画、実は私は好き」など、他の人とは違う自分の個性にどのくらい気付いていらっしゃいますか?協調性という言葉がありますが、「周囲に同調する事」という認識を持たれているかも知れません。もちろん社会に出たら考え方の方向性を合わせることは大切です。ですが、個性まで抑えて自分の意見や考え方を伝えないのは「協調性」とは言えません。それはただの同調になってしまうからです。
今日の本題は「個性」です。
今、私が「冬をイメージした絵を描いて下さい」と言ったら、皆さんは何をイメージされ、どんな絵を描かれるのでしょうか?「何も見本を見ずに」です。あなたのイメージした「冬」を自由に描いてもらいたいのです。例え他の人からは「冬」に見えなくても、あなたが「これは冬だ!」と言ってしまえば立派な冬の絵です。「誰でも表現できる」ものではなく「あなたしか表現できない」もの。これは絵で言えば「上手い」とか「下手」を意味するものではありません。そんなことはどうでもよく、要は「個性があるかないか」です。
グレーのクレヨンを使わなかった私
わたし花輪には過去にほんの少しトラウマの出来事があります。私は子どもの頃に絵を描くことがとても好きでした。小学校低学年の頃、クラスにニワトリの絵を描く授業がありました。教室の中で、実物の檻に入った2羽のニワトリをクレヨンで絵描くというものでした。私は子供ながらに「檻に入ったニワトリ」を描くのがとても窮屈に思ったのか定かではありませんが、木や芝生などの自然の背景を想像してニワトリを描きました。周りの子は当然、「檻の中のニワトリ」を描いているのでグレーの檻を描いていました。しかも背景が黒板だったり、教室の掲示物だったり・・・。
そして完成した絵を先生に見せた時に「みんなと違う絵を描いている」と指摘されたのです。みんなは檻に入っているニワトリ、私だけ自然の中にいるニワトリ。貼り出された私の絵を指して「何で木が描いてあるの?」「何で芝生の上にいるの?」「何で檻に入っていないの?」と笑い者にされてしまったのです。
私は自分の描いた絵が好きだったので不思議と恥ずかしくもなかったですが、とてもイヤな気持ちは残ってしまいました。「意地を張って他の人と違うことをする」というのではなく、私は「人の真似をする」ということをあまりしません。常に「自分だったらこうするかなぁ~」と頭が切り替わるようです。とりわけ芸術作品に触れる際には「上手い下手」「似ている似ていない」「みんながいいと言っている・悪いと言っている」という評価は私の中にはありません。
それこそ、こういった芸術と呼ばれるものは自由な発想があって良いことだと思いますし、受け止める側も様々な受け止め方があっていいはずです。私は高校生の頃に工学や物理の道に目覚めて、長年にわたり前職での仕事では芸術と無縁の世界にいました。ですが、現在に至るまで美術館や個展などの会場にしばしば足を運び続けています。アルファに於いては時々「創作物」のイベントを開いており、最近では自然の素材を加工して飾りやマスコットを作る創作イベントを行いました。
そんなアルファで行う創作のイベントは皆さんの素晴らしい個性や発想が形となって表れるので大好きです。人と比べる必要はありません。誰かの真似をする必要もありません。アルファなら、ひょっとしたらあなた自身ですら気付いていない「素晴らしいあなたの個性」を見付けてあげられるかも知れません。私はそれがお仕事の素質にもつながると思っています。
施設長 花輪