応募書類を送る際の見落としがちなポイント
毎週金曜日はスタッフによる就労系講座の日。今週はわたし花輪が担当でした。私も実際に面接官をしていた経験があり、本日は私の経験も踏まえて企業面接を受ける際の注意ポイントについて皆さんと確認しました。アルファ日暮里駅前にはすでに就労経験のある方から、これから初めて就労を目指すという利用者さんもいらっしゃいます。当然、一から応募書類の作成に取りかかるという方もいらっしゃいます。
応募書類送付に関するポイント
講座を一部ご紹介します。
例えば
「応募書類は三つ折りにしてコンパクトにしてもいいのか」
「書類はクリアファイルに入れた方がいいのか」
「封筒は白か茶色どちらが望ましいか」
といったような内容です。それらの疑問を企業側(受け取る側)の立場で解説しました。もちろん絶対的な答えはありませんが、例えば応募書類をむき出しのまま入れた封筒は配達の過程で折れ曲がったりシワになってしまったりする可能性があるため、企業側担当者の手に渡った時点で見た目の悪いものになってしまいます。「ですのでクリアファイルに入れておいた方がいいでしょう」といった内容です。これは実際に私が受け取ったことのある応募書類の一例です。クリアファイルに入って綺麗な状態で届いたいくつかの応募書類の中に、丸まったりシワのついた応募書類が混ざっていると相対的に印象が悪くなってしまいます。
また、頻度は少ないかもしれませんが、応募書類を持参して、担当者ではなく企業の受付の方などに間接的に書類をお渡しするようなレアケースの場合はどうでしょう。ここにも絶対的な正解というものはありませんが、望ましいケースやマナーはあります。そのように、他ではなかなかアドバイスをもらうことの出来ない様々なケースでの応募書類の扱い方を皆さんと確認しました。
利用者の皆さんが面接官
「面接を受ける」というのは大変な労力を必要とします。我々スタッフが利用者の皆さんに「面接の練習をしましょう」と気軽に声を掛けても、利用者さんにとっては我々が想像している以上に大変なことなのです。また、スタッフも面接を受ける側の気持ちが感覚的に理解できた上で様々なアドバイスをするべきだと考えます。加えて利用者の皆さんにとっては面接官の目線を感覚的に捉えてもらうことも重要だと感じています。
今日は私、花輪の履歴書と職務経歴書を皆さんにお渡しし、利用者の皆さんには面接官になっていただき応募者の私に様々な質問をしていただく「逆面接訓練」を行いました。私でも「応募者」という立場で複数の面接官を前にしたら少なからず緊張をするものです。受け答え以上に仕草や身だしなみの隅々まで見られているようで中々緊張します。設定時間の10分があっという間でした。
プラスアルファのサポート
我々スタッフも、ただ「面接を受ける手法」を表面的に教えるだけではなく、面接を受ける側の緊張感や心境など、感覚的に心得た上で皆さんへアドバイスをするべきだと、改めて実感しました。例えば「こんな質問は面接の最初にされることが多いので注意しましょう」ではなく、「こんな質問を一番最初にされたら誰でも緊張するので落ち着いて答えられるようにしっかり準備しましょう」というような目線です。そこがアルファ日暮里駅前のプラスアルファの支援です!
施設長 花輪