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カウンセラーの倉永先生にインタビュー‼

カウンセラーの倉永先生にインタビュー‼

カウンセラーの倉永先生にインタビュー

アルファ日暮里駅前では月に一回(土曜日)、カウンセリングの日を設けています。カウンセリングをしていただくのは「一般社団法人 日本心理療法協会 認定心理カウンセラー」の倉永 麻衣(くらなが まい)先生です。アルファに通っている利用者さんはもちろん体験利用の方も参加していただけます。今回はそんな倉永先生に施設長の花輪がインタビューさせていただきました。カウンセリングというお仕事について、先生がカウンセラーになられた経緯やお仕事に対する姿勢などをお話していただきました。

「本当は、自分はどうしたいのか?」というところに光を当てる。

花輪 ― アルファではいつ頃からカウンセリングをしていただいていますか?

先生 ― 2016年4月からです。

花輪 ― 「心理カウンセラー」とはどのようなお仕事をされるのですか?

先生 ― これはカウンセラーそれぞれで違うと思います。一般的には「人の悩みを聞いて解決をする」ということだと思うのですが、私の場合ですと相談者の方ご自身が普段抑えている「自分の想い」や「感情」に気付き、自分を理解していく過程を心理面からサポートしています。

花輪 ― それは「本人すら気付いていない自分の感情や想い」を思い起こさせるために導きをするということでしょうか。

先生 ― そうです。「そんな自分じゃだめだ」とか「こうならなければいけない」とかいうのが生きていくと自然と身についてしまいますよね。「環境」や「親の影響」などによって様々なルールを知らないうちに背負ってくるのだと思います。そのルールの下にある「本当は、自分はどうしたいのか?」というところに光を当てる。

花輪 ― それをどのようにカウンセリングの中で導き出していくのですか?

先生 ― まずは表面に出ているものから見ていきます。例えば、感情に蓋をしてしまう方もいます。色々な感情があると思うのですけれど、「いい感じ、悪い感じ」ということくらいしか自分でもよく分からないという方は、一つずつ表面に出ていたものから見ていきます。自分を縛り付けているルールであれば「自分はどうしてそれを背負ってきたのか?」というところを一緒に見ていくかたちです。

「自分に向き合った分だけしか人には向き合えない」

花輪 ― 先生はどのようなきっかけで心理カウンセラーになられたのですか?

先生 ― 私は片親だったので「親に苦労をかけないように」って様々な感情を我慢して生きてきたのです。その結果、心のバランスを崩したことで「心」に興味を持ったのが最初のきっかけです。中、高生の頃ですね。その時に心理カウンセラーというものを調べたりしたのですが、片親だったこともあり、親の希望通りに生きてきたので以前は病院で働いていて理学療法士をしていたのですが、「心の勉強をしたい」と思うようになりました。自分の心のカラクリを知ればいつか同じように悩む人にも役立つかもしれない・・・段々とそう思うようになりました。

花輪 ― カウンセリングで大切にされていることは何ですか。(または心がけなど)

先生 ― ただただ丁寧に話を聴くということですね。自分の意見や感情は一旦脇に置き、力を抜いて全神経を集中して聴くという事を心掛けています。私自身も勉強をするために色々な方のカウンセリングを受けています。「自分に向き合った分だけしか人には向き合えない」と思っていますのでカウンセリングを続けていく以上は自分の深堀、自己理解という作業は必要だなと思っています。

本当の感情や想いに気づく瞬間に立ち会う

花輪 ― お仕事のやりがいや嬉しかったことはありますか?

先生 ― その方の奥底にある「分かってほしい」「理解して欲しい」「愛して欲しい」「聴いて欲しい」という純粋な思い、それを隠すために色々なルールを身に付けたり蓋をしたりしているのでそれをゆっくり、ひとつひとつ気付いて自分との信頼を作っていく。その方が本当の感情や想いに気づくまさにその瞬間にカウンセラーとして立ち会うことができること。その姿はまるで綺麗な宝物を見つけるようにも見えて、とても感動してしまいます。

「話を聴く」というのは肯定も否定もしないこと

花輪 ― これまで苦労したことは何ですか?(または大変だったこと)

先生 ― 「自分に向き合い続け、心を整える」これを心掛けることです。大変というか絶えず続けていくことですね。「話を聴く」というのは究極のところ肯定も否定もしないことだと思います。自分というものを一旦置いておいて話を聴くのは簡単そうでものすごく難しいことです。例えば相手が「こうしたい、ああしたい」という何かの発信をしたときに、何がその人をそうさせたんだろうというところを聴いていくことです。

日常生活ではなかなか体験できないこと

花輪 ― 今、気になることや注目されていることはありますか?(お仕事のことやそれ以外でも)

先生 ― 私は料理など同じものでも飽きない性格なのですが、最近は外食などをして美味しいものを食べた時に「どうやって作るんだろ」って気になるようになりまして、試行錯誤するうちに今まで買わなかった新しい食材や調味料を買うようになって楽しんでいます(笑)。カウンセリングのことでいうともっと勉強しようというかまだまだ全然足りないと思っています。

花輪 ― 先生ご自身で理想とされている部分がまだまだ高い所にあるのですか?

先生 ― いや、もっと探りたいのですね。答えがないものなので色々なものを見たいなと思います。やはりその人の心にお邪魔をするというか入らせていただくということが日常生活ではなかなか体験できないことなので、教えてもらうことも多いですし勉強になることも多いですし、感動もするし、好きなんでしょうね。

花輪 ― 好きだからこそ「勉強したい」という気持ちが湧いてくるのでしょうね。

先生 ― 普段は向上心なんてないんですよ。努力とかする性格ではないです(笑)

花輪 ― 今後目指したいことなどありましたら教えて下さい。(お仕事のことやそれ以外でも)

先生 ― 旅行が好きなので、まだ訪れたことのない県を数えてみたら15県ありました。一県ずつ巡って日本一周をしたいです。新しい道や初めての場所を訪れる瞬間が大好きです。新しいことを知るのが好きなんでしょうかね?勉強とかも好きなことに関してはいいんですけど、嫌いなものは全然やらないんです(笑)

先生から見たアルファ日暮里駅前の印象

花輪 ― 先生から見たアルファ日暮里駅前の印象を教えてください。

先生 ― スタッフの方はもちろん利用者様もあったかい方達ばかりです。利用者様は本当に気持ちのよい思いやりのある挨拶をしてくださいます。長く通わせていただいていることもあり、皆様の顔を見るとホッとします。

花輪 ― 最後になりますが、先生のお勧めの仕事アイテムを教えて下さい。

先生 ― 方眼ノートです。文字の大きさも書き方も自由にできるのに、割とまとまり良く仕上がるところが好きです。考えを整理する時にも大活躍しています。

花輪 ― 本当に今日は貴重な時間をいただきましてありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

先生 ― 今回インタビューしていただき、カウンセラーとして自分の仕事を見つめなおすいい機会になりました。ふと思い出す恩師の言葉があります。「例えばある事件が起こったとする。そうすると、被害者がクライアントとしてくるかも知れない。加害者も来るかも知れない。被害者や加害者の家族、その現場をみてPTSDになった人、それをリポートした報道局の人、関わった全ての立場の人がクライアントになりえる。それがカウンセラーという仕事だよ。」今回、この言葉を心にもって仕事をしていたんだという自分に気付くことができました。ありがとうございました。

倉永先生、快くインタビューに答えて下さってありがとうございました!カウンセリングというお仕事のこと、先生のお仕事に対する向き合い方をとても興味深く伺うことができました。カウンセリング以外の先生の素敵な一面も伺う事ができ、とても有意義なインタビューになりました。先生、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

施設長 花輪

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