皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
支援員の酒井です。
皆さんは「普通」という言葉を使うことがありますか?
誰もが一度は口にしたことがあるのではないでしょうか?
実は、私は「普通」という言葉が苦手です。
自分自身、もしくはその人のルールや価値観に縛られている気がするからです。
「もっと普通にしたほうがいいよ」
先日、利用者Aさんと話をしていました。
前の職場で上司から「Aさん、もっと普通にした方がいいよ」と言われたとのことでした。
指示を受けたことをそのまま受けとるのではなく、別の角度から理解していると上司に指摘されたそうです。きっと「言葉のまま受け取ったほうがいいよ」という意味で「普通にした方がよい」とアドバイスしたのでしょう。
その「普通にする」ということが、未だにわからないと話されていました。
きっとこのエピソードの背景には、「Aさんの障害について知らなかった」「Aさん自身も苦手なことに気付けていない」など、様々な要因があると思います。
ただ、その要因がなくても、やはり「普通にした方がいい」という言葉に私は違和感があるのです。
「普通」とは何か?
「学校に行くのは普通」「就職するのが普通」「結婚するのが普通」…
人にはそれぞれの普通があります。自分の中だけの常識やルールといったところでしょうか。
自分の中だけのルールに留めておけばいいのですが、どうしても人に押し付けてしまいがちです。
苦手と言いながら、私も子供に対して「宿題は帰ってきてすぐにやるのが普通だよ」と、気づいたら押し付けてしまっている自分がいるのも事実です。
たとえ、家族であっても意見が一致するとは限りません。
それが他人ならなおさらです。
「いろいろな普通があるんだな」と柔軟に考える事、自分自身の普通にこだわりすぎないことが大事なのではないでしょうか?
働く上での「普通」
人と関わる中で、自分自身の得意・苦手を把握しておくといいでしょう。
なぜなら、自分自身が把握できていれば人に伝える事が出来るからです。
Aさんに話を聞くと口頭で指示を受けるのが苦手だと話されていました。
そのことを上司が知っていれば、紙に書いて指示を出してくれるかもしれません。
障がい者雇用では「配慮事項」を伝える事が出来ます。
仕事を円滑にするために、体調面、メンタル面、コミュニケーション面でサポートしてほしいことを伝える事が出来ます。
Aさんは、アルファの訓練の中で自分自身の苦手を整理し始めました。
今後、Aさんが普通に縛られずにできる仕事に出会えるよう願っております。
「何が理由かは分からないけれど、仕事がうまくいかなかった」「今までの会社で理解してもらえない事が多かった」という経験がありましたら、アルファで打ち明けてみてください。
嫌なことを思い出させるかもしれませんが、心のモヤモヤしたものが少しずつ解決できるかもしれません。
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