就労移行支援事業所に通う意味についてお話をしたいと思いますが、そのテーマとして「働ける」ということを証明するためにはどうしたらいいか?ということについてお話をしていきたいと思います。
就労移行支援事業所というのは、利用者の皆さんが就職・就労を目指して訓練をされる場所です。大前提としてご本人に「就労したい」という気持ちがないと訓練はできない訳ですよね。一見、就労に向けた訓練の場ですからパソコンの訓練だったり、事務作業の訓練をイメージされてる方が多いのかな?と思います。もちろん、これらの実務訓練をみなさん主体として、日々の訓練に励んでいらっしゃいます。
実務的なスキルの証明
アルファでは就職後に役立つような、パソコンを始めとしたたくさんの実務訓練を用意しています。加えて、就労に向けた様々な資格訓練教材や試験免除プログラムといったものも用意しています。言うまでもありませんが、資格というものはご自身の能力をアピールする上でとても評価のしやすい、そして証明のしやすいものと思います。パソコンひとつを取っても、「こんなことができます」と細かく説明するよりも、「この資格を持っています」と言えた方が、おおよそのスキルが判別できるかと思います。
「出来ます」「やれます」の裏付け
では実務的な能力以外に、その方が会社に入って「長く安定した就労ができるか」ということに関しては、どのように証明すればよいでしょうか?生活リズムや体調など、就労していく上で基盤となるものに関して資格という証明書はありません。ではどのようにアピールしていけばよいでしょうか?
それは「実績を積み重ねる」ということではないでしょうか。就労移行支援事業所においてご自身が決められた通所日、これを「安定して通えている」こと、これが他ならない証明となるのではないかなと思います。「就労移行支援事業所では遅刻や欠席が多いけれども、働き始めたら必ずできます」と、いくら自信を持ってアピールしてもなかなか信用してもらえないのではないかと思います。
それは例えるなら、「資格は持っていないけれど、入社したら絶対にできます」と言ってるようなもので、むしろ信用を損なってしまいかねないです。ですから「出来ます」「やれます」ということの裏付けには、必ず根拠となる実績を伴っている必要があります。
就労移行支援事業所は就労に向けた訓練を行う場所です。通い始めた頃は安定していなくても通所を通じて、体調や生活リズムを少しずつ整えていき、やがて安定した訓練の日々を過ごせるようになったということ、この実績こそがこの上ない「就労の基盤が出来上がっていること」そして「働けること」この証明になるのではないかと思います。
アルファ 花輪