見学や体験利用を徹底解説!!(安心して就労活動に取り組むために)
就労移行支援事業所という福祉サービスを知ったのはいいけれど・・・「自分に合ったサービスなのかどうか?」「どのように連絡をすればいいのかよくわからない」という方のために就労移行支援事業所へ通う際にまず何をすればいいのか?・・・このブログで徹底解説します。きっとあなたの不安や悩みを解決できると思います!
見学(体験利用)とは
就労移行支援事業所ではそのほとんどが「見学」や「体験利用」を実施しています。
体験利用というのは、通所を決める前に実際の訓練を体験して
・「どのような環境なのか」
・「今の自分に適したサービスなのか」
・「就労に向けた取り組みが出来るか」
といった判断をしていただくためのものです。
申し込みの方法は?
見学(体験利用)を申し込む際は以下のことを伝えましょう。申し込みは電話やメール、HPのお問合せフォームなど事業所によって様々な方法でできます。申し込みの際は
・きっかけ(HP、リーフレット、紹介など)
・本人の名前
・見学(体験利用)の希望日時・今現在の困り事や分からないことなど、遠慮なく質問して聞いてみましょう
・以上のようなことを伝えましょう。
見学(体験利用)の流れ
では、見学や体験利用をする際、「実際にどのような流れになり、どんなポイントを確認すればよいのか」を解説していきたいと思います。体験利用に関しては事業所によって半日から数日と様々な期間でできますので相談してみましょう。
電話やメール、HPのお問合せフォームなどで見学(体験利用)を申し込む。
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当日、約束の時間に事業所へ行く。
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スタッフや受付の方に「〇〇時から見学(体験利用)を申し込んでいる○○です」というように伝えます。
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スタッフの方が案内や説明をしてくれます。
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体験利用については振り返りをする場合があります。
見学の際は事業所や訓練風景の見学だけでなく、相談などのカウンセリングができる場合が多いかと思います。ぜひ分からないことやお困りのことを伝えてみましょう。体験利用での訓練内容は事業所によって違いますが終了時には振り返りを行うことが多いと思われます。
見学(体験利用)の服装や持ち物は?
服装は私服で構いません。持ち物も特に指定がなければ必要ありません。見学時にはパンフレットなどを貰うこともあると思いますので、そういったものが入るバッグなどがあった方がいいと思います。また、筆記用具なども持参しておけばメモを取ったりするのに便利です。
一人で行くのは不安
見学にあたってはご家族などの同伴は構いません。ご自身一人では不安があったり、自分の悩みや相談を上手く話せなかったりすることもあるかと思います。信頼できる方とご一緒に、安心して見学されることをお勧めします。
見学で見るべきポイントは?
実際に見学に行って確かめるポイントはどこでしょうか?漠然とした雰囲気を感じて自分に合っているかどうかという判断も大切ですが、以下のようなことは確かめておきましょう。
・通いやすさ
・スタッフとの相性
・自分に適したサービスなのか
・清掃や整理が行き届いているか
施設を見学して「ここに通ってみたい!」と思っても、よく考えましょう。本当に通いやすい場所でしょうか?また、見学や体験利用時に担当してくれたスタッフが通い始めてもずっと担当してくれるとは限りません。訓練のカリキュラムについてもあなたに合ったものなのか納得のいくまで確認しましょう。そして最後に施設内の清掃や整理が行き届いているか見渡してみましょう。「支援の質」というのは利用者さん一人ひとりに気配りができているかどうかということです。仕事の基本である清掃や整理整頓がしっかりと行き届いており「利用者さんの訓練の場」として環境を整えている事業所であれば支援の基本も問題ないでしょう。
見学や体験利用、こんな心配してませんか?
ここからはアルファ日暮里に見学や体験利用でいらっしゃった方からいただいた質問です。※あくまでアルファ日暮里駅前としての回答になります。
Q1 これまで引きこもっていたことを責められるんじゃないか?
我々のサービスはあなたの「これから」をサポートしていくものです。例え引きこもっていた期間が長かったとしても、見学や相談にいらっしゃったということは少なからず「何とかしよう」という思いがあったからではないでしょうか。我々はそのお気持ちを大切にしたいと考えています。
Q2 勉強が出来るかどうか学力テストをされるんじゃないか?
テストなどはありません。訓練や就労を目指すにあたっては学力の有無を問うものではありませんので安心してください。
Q3 「ビジネスマナーができていないから通えない」と言われるんじゃないか?
ビジネスマナーや身だしなみなど、事業所に通って身に付けていただくことができますので、不安があっても大丈夫です。
Q4 「コミュニケーションが苦手だから無理」と言われるんじゃないか?
ビジネスマナー同様、事業所に通って今後必要なコミュニケーション力を身に付けていただくことができますので、不安があっても大丈夫です。
Q5 見学や体験をしたからといってしつこく通うことを勧誘されるんじゃないか?
利用や体験の意思がないことをはっきりと伝えましょう。「考えます」や「今はまだ気が乗らない」などの曖昧な答え方だと、事業所も通所の可能性を捨てきれないのでその後も定期的に様子をうかがう電話やメールなどをしてしまうかも知れません。また、体験利用をした後であれば「体験利用まで受けさせていただいたのに申し訳ありません。今回は別の事業所を選ばせていただきました」など理由を添えて断りましょう。事業所も体験利用にあたっての準備などをしていますので、きちんとお礼を伝えた方が気持ちよく関係を終わらせられるでしょう。
Q6 働いた経験がないとダメなんじゃないか?
就労経験がなくても大丈夫です。就労移行での訓練を経た上で企業実習なども体験していただけますので、少しづつ不安を取り除きながらスタッフとともに就労へ向けたステップを踏んでいただけます。
Q7 料金が高いんじゃないか?
約9割の人が無料で利用されています。前年度の所得が125万円以下の方や生活保護を受給されている方は負担金はありません。就労移行支援を利用するには原則として利用料の1割を利用者が事業所に支払い、9割は行政が負担となります。前年度の収入によって利用者の負担する上限額が決まっているため、自己負担のある人でもほとんどの方が9,300円の上限額になっています。自分の負担上限額がいくらになるかは、お住まいの市区町村の障害福祉課などの窓口でご確認ください。
Q8 パソコンができないとダメなの?
大丈夫です。実際に通われている方のなかにも「初めてパソコンを使った」という方が多くいらっしゃいます。必要に応じて「電源を入れる」ところから学んでいただけます。
Q9 他の利用者さんとコミュニケーションをとらないとダメなの?
先ずは担当のスタッフと信頼関係を築いていただけたらと思います。最初は誰でも初めての方とコミュニケーションをとるのは苦手です。個別のブース席も用意していますので少しづつ環境に慣れて頂けます。朝礼や合同の講座(任意参加)などでスタッフのサポートも得ながらコミュニケーションをとっていただけたらと思います。
Q10 他の利用者さんと同じ訓練についていく自信がない
アルファは個別訓練を主体としていますので、皆さんそれぞれ個別の訓練プログラムで取り組んでいただけます。ご自身のペースで最適な訓練をスタッフとともに組み立てますので他の方は気になりません。
Q11 色々な訓練に取り組む自信がないので他の利用者さんから見られるのが恥ずかしい
担当のスタッフとご自身に最適なプログラムを組み、安心して取り組んでいただけます。合同の講座(任意参加)でもスタッフのサポートが可能です。
Q12 いきなり月曜~金曜まで通うのは厳しい
アルファは少ない日数から通う事ができます。訓練に取り組む前に、まず生活のリズムを整えて頂きたいからです。最初は週に2日~3日というように少ない日数から始めて、徐々に日数や時間を増やしていくのが無理のない通所のステップかと思います。
Q13 何がしたいか自分でもよくわからない
最初から就労の方向性が定まっている方もいらっしゃいますが、ご自身が何に向いているのか?何が得意で何が苦手なのか?「よく分からない」という方の方が多いのではないでしょうか。アルファではパソコンに限らず様々な訓練を用意していますので、スタッフと二人三脚で色々な可能性を見出すことができます。実際に、最初は「パソコンスキルを活かした職業しか目指さない」と決めていた方でも、訓練を経て「違う道も向いているかも?」と気付かれるケースもあります。
Q14 生活保護など受給者は通えないのか?
通えます。ほとんどの方が無料でこのサービスを利用されていますので料金のことを気にする心配もありません。
Q15 交通費が心配
アルファでは交通費などの補助制度があります。
以上となります。いかがでしたか?就労移行支援事業所というサービスは知っても、その利用方法などは「良く分からない」という方が多いのではないでしょうか。アルファではいつでも見学が可能ですのでぜひお気軽にお問い合わせください。
施設長 花輪