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アルファ王子 公開講座 ③『協調性』後編

アルファ王子 公開講座 ③『協調性』後編

(グループディスカッションの進め方)

アルファ王子 公開講座③ 「協調性」

 

公開講座③「協調性」の後編です。ここからは具体的にどうやってグループディスカッションを進めていけば良いのか解説します。

「それでは6人ずつ2つのグループに分かれてディスカッションを始めて下さい!」って突然言われても困りますよね。例えディスカッションのテーマが決まっていたとしても、慣れていなければ「どう始めていいのか」分からないのは当然です。この日のアルファ王子での講座ではまず、グループディスカッションに於けるグループ内の基本となる4つの役割(司会・書記・タイムキーパ―・発表者)について解説しました。

 

 

グループディスカッションを行う上での各役割について

アルファ王子 グループディスカッションの様子

【司会】

司会を担当する方はリーダー的な役割を担います。ディスカッションの段取りを行い、グループ内の全員が話しやすいようにフォローをしながら進めていきます。例えばなかなか話の輪に入れそうにない人に「○○さんは何か思いついたことある?」「○○さんてこんな経験したことある?」など具体的に質問をして話しやすくしてあげる。ただ「どう思いますか?」だけでは逆に黙ってしまいます。また、司会を担当する人は比較的にこういう話し合いに慣れている人が多いので、自分の意見を押し通してしまう傾向がありますので注意が必要です。更に他の担当者(書記やタイムキーパ―)とも常に連携をとっていかなければなないので、グループ員全員への様々な気配りが求められます。

 

【書記】

ディスカッションの間、必要事項を記入していきます。グループ内で交わされた意見だけでなく、設定された時間割りなども記入し、実はディスカッションの全体像がグループ内で唯一見えている人でもあります。また、交わされた意見をそのまま書いていたらとても間に合いませんので、ある程度発言の内容を要約する必要があります。例えば「私はたくさんお金があったら高級レストランに行って毎日食事をしたいです」と誰かが言ったとします。それを要約して「お金→レストラン→毎日」などキーワード化する必要があります。

 

【タイムキーパ―】

グループ内で設定した時間割に合わせて進行をサポートしていきます。一見、タイムキーパ―の役割は「あと10分です」とか「あと5分です」といったお知らせのみの役割だと思われがちですが、正確に言うとタイムキーパ―とは「時間管理」ではなく「行程管理」です。つまり、「あと5分です」ではなく「あと5分なのでそろそろ内容のまとめに移った方がいいかと思います」というように司会の人に提案を行い、書記や発表者に「要点をまとめるのにどれくらい時間が必要ですか?」という気配りもあると望ましいです。

 

【発表者】

発表者はグループ内でまとめた意見などを発表する役割です。書記の人が書いてくれた要点を読みながら発表するのではなく、要点を頭に入れた上で言葉を付け足して発表しましょう。出来ればメモなどは持たずに表情を交えて発表出来ると尚よいです。そして、発表者が一番気を付けなければいけないのは「時間」です。例えば発表時間が3分と設定されていたら、2分30秒~3分の間で話をまとめるのが望ましいです。くれぐれも「一切時間を気にせずにだらだら話す」や「一言で終わる」ことのないように気を付けましょう。

 

 

ディスカッションの進め方

アルファ王子 グループディスカッションの様子②

ディスカッションの進め方について解説します。段取りは以下の様に行います。

(1)司会(リーダー)を決める。

(2)他の役割(書記・タイムキーパ―・発表者)を決める。立候補がいなければ司会(リーダー)が決める。

(3)時間配分を決める(この日はスタッフが設定)。

(4)テーマを決める(この日のディスカッションではスタッフが考えた17項目のテーマから一つを選んだ)。

 

(3)の時間配分については大まかに分けて行くと「ディスカッションの時間は20分です」という設定を提示された場合・・・

担当・テーマ決め(5分)

意見交換(10分)

要点まとめ(5分)

といったように「ディスカッション」の中身を分割しておくことです。

 

 

その他グループディスカッションを行う上での注意点

アルファ王子 サンプル画像(人形がトークしている)

アルファ王子での今回のグループディスカッションは「協調性」の一環として行っています。各個人の参加度合いというよりは「グループ全体の活動が活発か」という点が重要です。6人中4人がたくさんの意見を交わしてどんなにいい発表をしたとしても、残りの2人が全く参加出来ていなかったら、「グループ全体の活動」にはなっていません。司会(リーダー)を中心として全員が均等に参加できるように雰囲気を作ることが重要です。また、テーマは決まっていても決して「正解」を導き出すものではありません。「正解」を追求するがために人の意見を否定したり、自分の主張を押し通すようなことがあってはいけません。グループとしての意見をまとめることが重要です。

 

この日は短い時間設定の中で皆さん真剣に取り組んでいらっしゃいました。皆さんそれぞれに反省点があった方もいるとは思いますが、「グループディスカッションは出来なくて当たり前」です。むしろ「慣れている」という方が珍しいのです。今日はグループディスカッションの基礎を知り、その中でどのように協調性を発揮していくかを学びました。ここから回数を重ねていけばよいのです。最後にもう一つ、グループディスカッションでとても重要なこと。それは「楽しく笑いも交えて進めていくこと」です。

 

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