アルファ王子 公開講座 ④『優先順位の考え方』後編
「優先順位の考え方」後編です。
ここで、優先順位についての一つの考え方を示しました。
【図1】
図のように、優先順位の判断基準を「緊急度(時間)」と「重要度(内容)」をもとに判断していきます。
前編でアルファ王子のみなさんに考えて頂いた4つの選択肢を思い出してみましょう。
という4つの選択肢で優先順位をつけてもらいました。
皆さんが導き出した優先順位は以下のようでした。
皆さんが時間的な観点で順位をつけたのが分かります。
前編でも書きましたが、これは間違いではありません。時間的な観点から優先順位をつけていくのは基本的な考え方です。
ここで紹介したいのは正解ではなくもう「一つの考え方」です。先ほどの【図1】に当てはめて、「重要度」と「緊急度」の観点から優先順位をつけてみましょう。
この4つの選択肢が以下のようになりませんか?
ここからが「もう一つの優先順位の考え方」です。
当然、「重要度」も「緊急度」も高い②が優先順位でトップに来るのでは?と思いがちですが・・・
では①はどうでしょう?「重要度」は「高い」ものの「緊急度」が低いために優先順位としては③よりも低く考えてしまいがちです。
そう、皆さんも経験があるのではないでしょうか?「大事こと」「重要なこと」だけれど、今すぐにやらなくてもいいから「後回しにしてしまうもの」はないですか?そして「後回し」にしてしまったものは期限の直前まで後回しにしてしまっていないですか?
そう、皆さん遠い記憶の彼方に似たような経験はないですか?
「夏休みの宿題」
みなさんはいつからやりましたか?
8月の20日を過ぎた辺りから「重要度」に加えて「緊急度」が急上昇しませんでしたか?(笑)
そうなんです。「重要」だけれど緊急度の低いものは何故か期限の直前まで後回しにされ、結果的に「重要度」に加えて「緊急度」も増してしまうのです。
そう考えると「重要度」が高くて「緊急度」の低いもの、この話の例でいくと
は優先順位を第一に考える必要があるということです。何故かというと・・・
「今すぐじゃなくてもいいや」と思っていた①は、放っておくと二か月後には②の位置に来てしまうからです。
「重要だけれど今すぐにやらなくてもいいや」と思っていたものは、徐々に緊急度を増してくる。
アルファ王子の皆さんにはこういうお話しで締めくくりました。「履歴書や職務経歴書の作成は今すぐに必要ではなくても、やがて必要になるものです。ですから企業面接が決まってから慌てて着手するのではなく、日々ご自身の棚卸しをしていきましょう」と。
今回は「優先順位」について皆さんと一緒に考えました。