卒業生の声 就職が決まったHさんにインタビュー
Hさん
・30代 女性
・双極性障害
・通所歴約1年10ヵ月
Q1 Hさん、この度は就職内定おめでとうございます!どのようなお仕事に内定が決まったのですか?
― 不動産業界での物件売買に関わる契約書の作成補助です。物件の重要事項説明書を作成するにあたって、法令に則った内容を役所に確認しながら作成していきます。
Q2 採用までの道のりを教えてください
― ハローワークで求人を見つけました。「面接に行こう」という企画だったため書類選考なしで一次面接からでした。最終(二次)まであり、その場で決まりました。本格的に就活をはじめて3~4か月でした。
Q3 就労活動に於いて努力したことを教えて下さい。
― 安定した通所実績をつくることを第一に考え、自分の体調を分析して整えていきました。職務経歴書をかなり研究して作成したように思います。内定を勝ち取るポイントとして、自己分析をすることによって「自分のアピールポイント」と「企業の求める事」でマッチしている点を見つけられました。また、明るい気持ちで就活に取り組もうと心がけていました。
Q4 もともとアルファに通おうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
― デイケアに通っている時に就労移行を知りました。その時は他の就労移行の見学に行きましたが自分自身のスイッチが入りませんでした。友人が就労移行に通って就労したので興味がありました。一般ではなく障害者雇用で働きたいと思いました。
Q5 アルファに通って成長したと感じることは何ですか?
― 自己解決能力が身に付きました。身だしなみも含めて落ち着いたように感じます。悩んだ時に様々な人の力を借りて解決していく力をつけられました。
Q6 アルファの訓練で役立ったと思う事は何ですか?
― 障がい者雇用で働くための知識です。朝の朝礼での「あいさつ練習」は新鮮で気持ちが改まります。いつも面接官が目の前にいるつもりであいさつしていました。色々な障がいの方や年齢層の方と関わる事で苦手な人との接し方も含めてヒューマンスキルが高くなったと思います。
Q6 大変だったことは何ですか?
― 生活リズムを変えることはとても大変でした。シフトを少しずつ増やすことは慣れるまでとても大変でしたが、3コマ目までできるようになったら自然と4コマ目までできました。
Q7 何か印象に残っている出来事などはありますか?
― コロナ前のクリスマス会が楽しかったです。好きな食事メニューを用意してもらい、皆さんとお話しできたのが楽しかったです。あとはアルファのTwitterが楽しかったです。
Q8 これからの意気込みを教えてください。
― 仕事のブランクと「中途」ということもあり、謙虚さを常に持って一つひとつ吸収していきたいと思います。長く勤めたいのでコミュニケーションでは自己主張しすぎず、職場の雰囲気が柔らかくなるように努めていきたいと思います。
Q9 アルファの利用者さんへメッセージをお願いします。
― 安定して通所するために自己分析が大切です。「どのような理由で体調を崩すのか」「どうしたら回復するか」を見つめ直すことが安定につながると思います。企業研究の前に自己研究(自分の棚卸し)がとても大切です。自分の目指したい仕事が自分の適性に合っているか考えてみる事も大切だと思います。コミュニケーションをとることで通所が楽しみになりました。周りの利用者さんにも助けられたと思っています。就職するには将来のビジョンを持つことが大切だと思い、日々心がけていました。
Hさんありがとうございました!どのような取り組みにもしっかりと振り返りを行っている姿勢が素晴らしいですね。私もぜひ見習いたいと思います。Hさんもインタビューで仰っていますが、スタッフや他の利用者さんとのコミュニケーションを楽しまれている姿がとても印象的でした。これからも何か困ったことや不安なことがありましたら、いつでもアルファを頼って下さい!
施設長 花輪