就労移行支援はどのくらいの期間、利用出来るのでしょうか?
就労移行支援を利用できる期間は、原則2年間です。
実際に利用する期間は、お一人おひとり様々です。3ヶ月ほどで就職される方もいらっしゃれば、じっくりと2年近くの利用を経て就職される方もいます。それは、お仕事の経験がある方もいれば、初めて就労を目指す方もいらっしゃるからです。目安として、6ヶ月~1年ほどに目標設定することが多いです。
就労するためには、何よりも「生活リズムが整っていること」が大前提となります。どんなに高いスキルを持っていたとしても、生活リズムが整わずに体調も安定しない場合はなかなか就職に結びつくのは難しいかと思います。就労移行支援に通って就労を目指す場合、(仮に週に1日~2日など)例え少ない日数から通い始めても、段階的に通う日数を増やし、「安定して就労が出来る体力や生活リズム」を整えていかなければなりません。
平均的な利用期間の例を見ますと、就労移行に通い始めた頃は週に3日通うのがやっとだった方が、三か月後に週4日通えるようになり、6か月後には週に5日通いながら土曜日のイベントなどにも参加できるようになり、9か月以降には企業実習などに参加しながら応募書類の作成や求人検索といった就職活動に入り、約一年後には就職をするというケースがあります。これはあくまで一つの例ですけれども、就労移行は「末永く安定して就労ができる」ことを目的として訓練していますので、生活リズムや体調が整っていない場合はなかなか次のステップに行くというのは難しいかと思います。
ですので、必ずしも「ご自身が描いている就職までの期間」「希望している就職までの期間」が就労移行支援事業所で見立てた期間とは合致しない場合があります。焦らずにしっかりと土台の部分になる「生活リズムや体調」を安定させて、就職活動に入っていただけたらと思います。
アルファ 花輪