職場で起きる問題を解決!
同僚にちょっとしたプレゼント!それって大丈夫?
就労移行支援事業所アルファ王子 施設長の花輪です。
この記事では、職場で起きる様々な問題、それも「相談するほどではないけれど知っておきたい」や「気軽にやっていたけど、大きな問題に発展してしまった」など、職場定着支援で起きた事例や、これまでの企業経験などをもとに事例を挙げ、どのような解決策が望ましいかをお伝えしたいと思います。
今日のお話は、職場で同僚にちょっとしたプレゼント!でもそれって大丈夫なの?というお話をしていきたいと思います。
結論を先に言いますね。
大丈夫じゃないです!
もし、あなたが職場の同僚に「何かプレゼントでもあげようかな」なんて漠然と考えていたら、やめた方がいいです。
私がいくつか目の当たりにした事例から言いますと・・・
例1 最終的にはプレゼントを渡さなければよかった
例2 職場の決まりとしてプレゼントの受け渡しを禁止された
例3 プレゼントを渡した同僚と気まずい関係になった
以上のような結果に発展したケースが圧倒的に多いです。
解説をしていきますね。
例1 最終的にはプレゼントを渡さなければよかった
職場の同僚の誕生日に何気ないプレゼントを渡したAさん。思わぬプレゼントに感激した同僚が、Aさんの誕生日にもプレゼントをしてくれました。ところが、自分が渡したプレゼントよりちょっと高価な品物でした。
困ったAさん、翌年の同僚の誕生日に「より高価な品物を渡さなければ」と考えて品物を探しますが、「自分が貰った以上の金額で買わなければ」という義務感に変わってしまい、プレゼントを渡すことが苦痛になってしまいます。何気ない好意で誕生日プレゼントを渡したAさんでしたが、結果的には「渡さなければよかった」と思いました。
例2 職場の決まりとしてプレゼントの受け渡しを禁止された
2月14日のバレンタインデー。男女の社員が仕事をしているB社ではこの時期になると女子社員が男性社員に義理チョコを配ります。
女子社員たちはそれぞれ思い思いのチョコレートを配るのですが、翌月のホワイトデーでは男性社員たちがお返しの品物を選ぶのに一苦労します。いつしか、「〇〇さんの義理チョコは一番高い」とか「〇〇さんのホワイトデーのお返しは〇〇店の売れ残り」などバレンタイン、ホワイトデーともにプレゼントのランキングをする風習が自然と根付いてしまいました。
職場の空気も悪くなり、結局は会社として「バレンタインデーの義理チョコ禁止令」に発展する事態となりました。
例3 プレゼントを渡した同僚と気まずい関係になった
職場の休憩時に同僚とお互いの誕生日の話になったCさん。同僚の誕生日が近くなり、ささやかなプレゼントを渡しました。
今度は自分の誕生日が近くなり、同僚からの誕生日プレゼントを期待していましたが、同僚からは「おめでとう」もプレゼントもありません。結局、Cさんの誕生日が過ぎても同僚からは何もお祝いの言葉はありませんでした。しかし、仕事中や休憩時間はこれまでと何も変わりなく、雑談などもしています。おそらく、同僚はCさんの誕生日を忘れていたのだと思いますが、「自分はプレゼントを渡したのになぜ自分にはお祝いの言葉もないんだろう」と悩む日々が続き、Cさんは自分から同僚との溝を深めていってしまいました。
何れも「何気ない行動」ですが、同僚との気まずい関係に発展してしまいました。例2の様に、最近ではプレゼント(義理チョコ・出張や旅行のお土産)などを禁止とする企業もあるようです。ちょっとした行為であっても、これらの悩みや問題を抱えてしまうこともあります。例1と例3はともに、「おめでとう」の一言を言うくらいで留めて置いた方がいいですね。そして相手に期待しすぎないこと。例2は、自分にその意思が無くても言いにくい雰囲気があるかも知れませんし、自分一人ではその習慣や風習はどうにもならないかもしれません。社内に相談窓口などがあればよいですが、「自分はその習慣(プレゼントを渡す、もらう)には加わらない」という意思表示を最初に示せれば、最初は勇気がいるかもしれませんが、同僚も察してくれると思います。
アルファでは、通所している間の訓練はもちろん、卒業後も長く安心して就労が出来るようにサポートしていますので、このような悩みや相談をすることが出来ます。
施設長 花輪