就労移行支援事業所アルファ
アルファ王子施設長の花輪です
今日は「5W1Hは使いにくい」誰でもすぐに実践できる「2W1Doのすすめ!」ということについて解説をしていきたいと思います。
5W1Hって?
「5W1H」という言葉、もしかしたらご存知の方もいるかもしれません。
5W1Hというのは
・いつ(When)
・どこで(Where)
・誰が(Who)
・何を(What)
・なぜ(Why)
そして
・どのように(How)
という1Hが加わって5W1Hと言います。
それぞれのアルファベットの頭文字を取って名付けられています。
これらを意識して「伝えたい内容を構成する」ことで情報として明確になり、必要最低限のことを過不足なく伝えられるということができます。最近では「5W3H」とかあとは「6W3H」とかさらに「7W3H」とかどんどん追加されていて、進化しているようです。
ただ、これらの仕組みは分かりますが、実際に会話の中で使おうとするとちょっと混乱しませんか?
「何かを伝える」と言うこと
これから社会に出ていくためには「自分の考え」とか「思っていること」を誰かに伝えるということは、必須のスキルだと思います。お仕事の中身に関することはもちろんですが、例えばご自身の不調の症状などを職場の方やお医者さんに正確に伝えられたらと思います。
そこで、私が皆さんに推奨しているのが5Wとか3Hとかこんなたくさんの要素ではなく、もっとシンプルなものです。自己発信が苦手な方に「『5W1H』とか『7W3H』を使って相手に分かりやすく伝えてください」って言っても、いきなり意識して実践するのは誰だって難しいのではないかと思います。そこで私が考えたのは「2W1Do」という手法になります。
とても簡単です。2WというのはWho「誰が」、What「何を」、そして最後のDoは「どうした」になります。これだけでおおよそのことは相手に伝わります。
2W1Doで伝えたい内容をシンプルに
例えば
突然、「買ってきます」と言われても困りますよね。でもこんな伝え方をしている方は、結構いらっしゃるんじゃないかなと思います。「買ってきます」っていう言葉を先ほどの「2W1Do」で伝えたらどうなるでしょうか。
(誰が)私が
(何を)足りない文房具を
(どうした)買ってきます
誰が(Who)何を(What)どうする(Do)
「私が、足りない文房具を、買ってきます」
どうでしょうか?
誰が何をするのかわかりますよね。
一般的に普及している「5W1H」にはこのdoがありません。
いつ(When)
どこで(Where)
誰が(Who)
何を(What)
なぜ(Why)
どのように(How)
ここまではわかります。
一番肝心の内容「何をした」というところが入っていません。
では「5W1H」をある出来事に当てはめてみたらどうなるでしょうか。
(いつ)昨日
(どこで)職場で
(誰が)私が
(何を)書類を
(なぜ)提出するために
(どのように)パソコンで
続けていきます。
昨日、職場で私は書類を作成するためにパソコンで…
5W1Hで伝わるのはここまでです。
書類を作成するために一体パソコンで何をしたんでしょうか?入力したんでしょうか?それともチェックしたんでしょうか?それともプリントアウトをしたんでしょうか?
つまり、5W1Hでは「何をした」という肝心な内容が欠けてしまいます。
では、これを「2W1Do」に当てはめたらどうなるでしょうか。
(誰が)私が
(何を)書類を
(どうした)プリントアウトしました
「誰が、何を、どうした」この話の柱になる部分が伝わります。
「誰が、何を、どうした」という最低限の要素。何かを伝えるのが苦手という方に「2W1Do」をお勧めします。
これを知っただけでは、なかなかコミュニケーション力というものは上がってきません。何度も実践して初めてスキルは上がっていきます。
ぜひアルファでコミュニケーション力を上げてみてはいかがでしょうか。
アルファ王子 施設長
花輪