企業実習を通じて就労へ向けたステップを
アルファ日暮里駅前に通われている利用者さんが就労を目指すにあたって、「企業実習参加」というものがあります。
企業実習参加の目的
アルファ日暮里駅前には就労する事が初めての方から、既に就労を経験した方もいらっしゃいます。企業実習参加は就労を目指す利用者のみなさんにとっては、「働くこと」をイメージして頂く場であり、「仕事を行う感覚を取り戻して頂く場」であり「ご自身の可能性を見出して頂く場」でもあります。また「得意不得意を見極める」などそれぞれに様々な目的や要素を含んでいます。
企業実習は就労に向かう大切なステップ
就労移行支援事業所に通って様々な訓練をしているとは言え、いきなり「職場に勤めて働く」には多くの不安を抱えることでしょう。「こんなはずではなかった」という悩みは就労してしまってからでは取り戻せない事もあります。「自分は事務仕事に向いていると思ったが、手先を使った作業も楽しいと感じた」など、実際にその業務に就いてみて気付くことも多いようです。この企業実習参加はそんな発見をしていただくまたとない機会です。それは苦手分野の再発見や未経験のお仕事に対する可能性の発見にもなります。
企業実習参加で何を見極めるか?
「それは安定して実習に参加できるか?」ということです。一見、簡単なことのように思われるかも知れませんが、例え5日間の実習でも「生活リズムが安定していない」「朝に弱い」「職場の設備や環境、人間関係、雰囲気、一日の流れに馴染めない」など何かのきっかけで「もう実習に行きたくない」というのは決して少なくないのです。これらの場合、5日間の実習を全うできなかったとして、その原因を「自分以外のところにある」と決めつけてしまうケースがあります。
企業実習は成長の場
企業実習参加を通じて「自分には何が足りないのか」をご自身で発見していただくまたとない機会です。生活リズムをもう少し整えなければいけないのか、環境の変化に慣れなければならないのか、報告・連絡・相談、指示の受け答えなど職場コミュニケーション上の基本を見直さなければならないのか。それらをご自身で発見することこそ大きな成長につながります。
施設長 花輪