就労活動を止めるな!
コロナウィルスの影響により、社会の流れや生活様式も変わりつつある状況です。我々就労移行支援事業所は緊急事態宣言発令下に於いても「継続が求められる不可欠な事業」として事業を継続しておりました。もちろん、在宅訓練などを取り入れて事業所の「密」を防ぎ、感染防止に努めながら今現在も継続して事業所を開所し、利用者の皆さんも様々な訓練に励んでいます。
確かに、就労に関する活動(求人・企業実習・見学・合同面接会)が以前に比べて激減もしくは中止となっており、停滞しているのは事実です。では、就労活動に於いて全く先行きが見えない状況にあるか?というとそうでもありません。我々、就労移行支援事業所に於いて「利用者さんのモチベーションを絶やさない」サポートに全力を尽くしている傍ら、障害者雇用を推進している企業の方々に於いても、採用活動に尽力されている姿を実感しています。
その例として6月以降、企業様からアルファへの直接訪問が増えており、求人の紹介や企業見学のお誘いを頂いている状況です。そんな中、先日は数か月振りに利用者さん数名を伴っての企業見学参加を実現することが出来ました。
企業側でも実際に業務に就かれている、障がいをお持ちのスタッフの方が案内をして下さり、職場の設備や業務内容を一生懸命説明してくださいました。アルファの利用者さんも質疑応答の際、緊張しながらも精いっぱい質問をしていた姿に頼もしく感じ、嬉しい気持ちになりました。加えて事業所に戻った後、見学に参加した利用者さんが「この会社に就職したいです!」と力強く気持ちを伝えてくれました。「就職したいって言っても、応募書類を作成したり面接を受けたり実習に参加したり、大変だよ~」と少し意地悪気味に言ったところ、「絶対やります!」と更に力強い返事が返ってきました。
世の中全体がコロナの影響で停滞している・・・ではいつか自然に動き出してくれるのでしょうか?そしてそれを待つのでしょうか?
「就職活動は停滞してしまったんだ」と思い込んでいましたが、企業の方々も採用に尽力をされています。アルファ日暮里駅前は、気持ちを絶やさずに訓練されてきた、利用者皆さんの就労活動を継続させていきます。
施設長 花輪